現在、薬剤師求人の二極化が進んでいます!



現在、薬剤師の求人で二極化が進んでいるのをご存じでしょうか?

ちょっと前(2015年まで)は、薬剤師なら誰でも有利な条件で転職ができました。

この状況が2017年現在、変わりつつあります。薬剤師の求人自体がなくなった訳ではありませんが、優良求人と「質のよくない求人」の二極化が進んでいます。薬剤師の求人市場では、いったい何が起きているのでしょうか?

もう、薬剤師求人は売り手市場ではない!

まず最初に、残念なお知らせです。2017年現在、薬剤師の求人市場は「売り手市場」ではありません。


2015年までの薬剤師求人は、働く側(つまり薬剤師)にとって非常に有利な環境でした。空前の薬剤師不足を背景に、強気の給与交渉も可能でした。

性格や勤務態度に多少の問題がある薬剤師でも、次の転職先に困らない状況でした。2015年までは薬剤師にとって「天国モード」でした。

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ところが、こうした状況は2016年に一変します。

性格や勤務態度のある薬剤師は、転職が格段に難しくなりました。給与交渉も以前に較べて、薬剤師の要求が通りづらくなっています。では、2016年に一体何があったのでしょうか?

原因は2016年診療報酬改定

薬剤師求人に大きな影響を与えることになったのが、2016年の診療報酬改定です。

「診療報酬改定」とは、病院や薬局の医療行為に対して、患者が負担する費用(=病院・薬局からすると報酬)を国が変更する制度です。これは2年に1回行われます(次回は2018年です)。

詳細は後ほど説明しますが、大まかに言って2つの大きな変更がありました。


一つは、薬局に大きな負担を求める形で制度変更が行われました。このため、前期比で減益になる薬局が続出し、薬剤師の採用を抑える動きが広がりました。


二つ目は、薬剤師のコミュニケーション能力が一層重視されるようになりました。言い方を変えると、患者と向き合えない薬剤師は転職が難しくなりました。この傾向は、今後さらに加速すると思われます。

薬剤師求人の二極化が進んでいます

では、薬剤師の求人数は今後先細りなのでしょうか?その心配はありません。これも後で説明しますが、薬剤師の求人数自体は今後も右肩上がりが予想されています。

条件にこだわらなければ、転職をすること自体は難しくないでしょう。

その一方で、採用する側の薬局や病院は経営が厳しくなるため、薬剤師の選別がこれまで以上に厳しくなります。すると、どうなるでしょう?


優秀な薬剤師を囲いこもうと、条件の良い優良求人を薬局・病院は今後も出していくでしょう。その一方で、コミュニケーション能力の乏しい薬剤師に対する待遇は、ガクっと落ちます。

つまり、薬剤師の求人が今後は二極化することが予想されます。

薬剤師の転職活動は個人だけで行うのは難しい

以前は、それなりに好条件の薬剤師求人が多かったので、自分一人での転職活動でも問題ありませんでした。

ですが、この状況が大きく変わりつつあります。薬剤師の優良求人は非公開であることが多く、個人ではアクセスすら難しいのが現状です。病院薬剤師の求人は、この傾向が特に強いです。


非公開の優良求人に応募するためには、薬剤師専門の転職支援会社を使うしかありません。あくまで大手の会社限定ですが、ハローワークや一般の求人情報では決して見つけられないような、好条件の求人に応募できます。

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薬剤師転職


以下の目次

薬剤師求人に影響を与えた2016年診療報酬改定とは?
  ・背景にあるのは調剤医療費の伸び
  ・かかりつけ薬剤師・薬局の優遇
  ・かかりつけ薬局・薬剤師の役割は?
  ・調剤薬局の経営は厳しいものに・・・

薬剤師求人の最新動向について(2017年版)
  ・かつては売り手市場と言われていた
  ・お給料アップは2015年がピーク?
  ・薬剤師求人はメリハリが出てきた
  ・求められる薬剤師とは?
  ・年齢によって転職の有利不利は?
  ・地域によって求人状況は違う

薬剤師の転職活動で気を付けるべきこと
  ・自己分析・優先順位付け
  ・ウソをつかない
  ・ドタキャンをしない
  ・転職に時間をかけすぎない

薬剤師の転職理由として多いのは?
  ・給与アップを求めて
  ・人間関係
  ・キャリアアップを求めて
  ・勤務条件の変更
  ・(特に女性)ライフステージの変更
  ・(特に男性)社内評価が不満で

薬剤師が転職で給与アップをするためには
  ・管理薬剤師になる
  ・一人薬剤師の薬局に転職
  ・急募の薬剤師求人に応募する
  ・地方や不便な勤務地に行く

転職先ごとの薬剤師の求人動向
  ・全体的な傾向
  ・調剤薬局
  ・病院
  ・調剤OTC・OTC
  ・企業


薬剤師求人に影響を与えた2016年診療報酬改定とは?

先ほど、2016年診療報酬改定が薬剤師の転職市場に大きな影響を与えたと説明しました。では、具体的にどんな改定があったのでしょうか?

この内容は多岐にわたる上に複雑なのですが、かいつまんで説明したいと思います。

背景にあるのは調剤医療費の伸び

2016年診療報酬改定では、薬局経営に厳しい形で改定が行われた(=マイナス改定)と先ほど説明しました。でも、なぜそうした改定が行われたのでしょうか?

背景にあるのは増え続ける医療費、特に調剤医療費です。下の図は、厚生労働省の資料から抜粋しました。



少し分かりづらいですが、平成16年から26年までの国民医療費の伸びになります。

平成26年の国民医療費は40兆円で、このうちグラフの一番下が調剤費(=技術料)で1.8兆円、次が調剤費(=薬剤費)で5.4兆円です。この2つを合わせて、「調剤医療費」と呼びます。


この調剤医療費が増え続けていることが、図から確認できます。特に、調剤費つまり薬剤代の伸びが目立ちます。今後の高齢化の進展により、この調剤医療費がさらに増えることが予想されます。

そうでなくても国の財政が苦しくなっている状況で、調剤医療費の伸びを少しでも抑えたいという政府の意図が、2016年の診療報酬改定の背景にあります。

かかりつけ薬剤師・薬局の優遇

今回の改定の大きな柱が、かかりつけ薬剤師・薬局の優遇です。下の図は、今後の薬局の「あるべきイメージ」をイラストにしたものです。



これまでは患者が別の病院に行くと、その門前薬局で薬をもらうというパターンが多かったはずです。

これを上のイラストのように、薬をもらえる薬局を「かかりつけ薬局」に限定し、そこで働く「かかりつけ薬剤師」が処方する薬を一元管理する体制に変更する、というイメージです。

こうした「かかりつけ薬局・薬剤師」に対応する調剤薬局の報酬を上乗せし、対応できない薬局の報酬を削るのが今回の診療報酬改定の一つです。

かかりつけ薬局・薬剤師が持つべき役割は?

かかりつけ薬局・薬剤師が、もつべき機能は以下の3つと言われています。

1.服薬情報の一元的・継続的把握

患者がかかってる病院や病気、処方されているお薬を全て薬局(かかりつけ薬剤師)が一元管理し、服薬指導します。

2.24時間対応・在宅対応

薬局を閉じている時間帯でも電話相談に対応できるようにするほか、夜間・休日でも患者の容態に応じて調剤を実施すること。また、地域包括ケアの一環として、在宅対応にも積極的に対応します。

3.医療機関等との連携

処方医に対して疑義照会や処方提案、患者の容態をフィードバックすること。薬局のお客に対しては、必要に応じて医療機関の受診をすすめるなど、地域の医療機関と連携します。

調剤薬局の経営は厳しいものに・・・

上で見た通り、24時間の対応や医療機関との連携など、調剤薬局への負担はより厳しいものになりました。こうした対応のできない調剤薬局の報酬は、下げられることになります。


また、門前薬局に対しても厳しい改定が出されました。簡単に言うと、一つの病院だけから応需していた薬局は、報酬を下げられることになりました。こうした改定により、経営基盤の弱い小さな門前薬局に、淘汰の波が今後来ることが予想されます。

以上のように、調剤薬局の経営に大きなインパクトを与えることになったのが、2016年の診療報酬改定の内容でした。


薬剤師求人の最新動向について(2017年版)

上では、2016年診療報酬改定の概要(正確には、内容の一部)を説明しました。では、この影響で薬剤師の転職市場にどんな影響があったのでしょうか?改めて説明します。

では、今後どういった薬剤師が生き残れるのでしょうか?今後の求人市場で求められる人材とはどういった薬剤師でしょうか?一つずつ見ていきましょう。

かつては売り手市場と言われていた

先ほども説明した通り、2015年までの薬剤師求人は完全な売り手市場でした。背景には、増え続ける調剤需要に応える形で、調剤薬局が増え続けたことです。

拡大するドラッグストア業界でも、単純なOTC販売から調剤併設型店舗への移行が進み、薬剤師の人手不足に拍車を掛けました。


さらに薬学部が4年制から6年制に移行し、2年間まるまる新卒薬剤師が入職しない時期がありました。こうして薬剤師市場では、給与も高騰することになります。

薬剤師が就職しづらい地方での話ですが、派遣薬剤師で時給8000円という求人が出たり(北海道の奥地)、薬剤師の年収1000万(沖縄)という、破格の求人まで出るようになりました。

お給料アップは2015年がピーク?

薬剤師の人手不足に合わせて求人で提示される給与も上がり続けましたが、転職支援を実際に行っているコンサルタントによると、給与のピークは2015年だったそうです。

先ほど書いた通り、2016年になると状況が一変しました。地方の一部地域では依然として好条件の求人はありますが、全体としてみれば以前に較べて、給与交渉が難しくなってきました。


雇用主に対して薬剤師が要求する以上の給与条件を引き出すことも難しくなかったのに、そうした要求も最近では通りづらくなっています。

ただ、薬剤師の給与が今後ダダ下がりになるかというと、そこまで話は単純ではありません。

薬剤師求人は、メリハリがしっかり出てきた

薬剤師の給与が以前ほど甘くないのは事実ですが、薬剤師の優良求人は今後もなくならないでしょう。一つには、今後も薬剤師の需要が増え続けるからです。

今後も高齢化が進むので、調剤需要は増え続けます。優秀な薬剤師に対する需要は、今後もなくなりません。


ただし、2016年診療報酬改定の内容から分かる通り、国(というか厚生労働省)は調剤薬局を「勝ち組」と「負け組」に分け始めました。

「勝ち組」調剤薬局の報酬を手厚くする一方、「負け組」調剤薬局の報酬は削減されています。これと同じことが、薬剤師の求人市場でも起きています。


優秀な薬剤師に対しては、高待遇の求人が用意されています。これまで通り好条件の求人ですし、場合によって交渉で給与アップもありえます。

一方で、それほど優秀ではない薬剤師に対しては、これまでのような好条件での就職が難しくなります。給与だけでなく、勤務地域やシフトなどで不利な扱いを受けるかもしれません。

つまり、薬剤師の求人はこれまでよりメリハリが出て、良い求人と悪い求人の二極化が進んでいます。すでにその傾向がありますが、今後さらに求人の二極化が進むと見られています。

求められる薬剤師とは?

では、求人市場で評価される薬剤師とは、どのような人なのでしょうか?ヒントは、先ほど説明した2016年診療報酬改定の中にあります。

改定で報酬が上がったのは、「かかりつけ薬剤師」と説明しました。かかりつけ薬剤師とは簡単に言うと、医療機関とも連携した上で、患者に対して全般的な服薬指導・健康相談などができる薬剤師を指します。


つまり、今後求められる薬剤師の資質として

・コミュニケーション能力が高い
・相手の気持ちをおしかはれる



などが求められるようになります。もちろん、調剤の能力や薬学の知識は今後も重要でしょう。ですが、それはあくまで前提でして、こうした能力だけで有利な条件で転職することは難しくなっています。

患者ときちんと向き合えない薬剤師は、活躍の場が先細ることになりそうです。

年齢によって、転職の有利不利はある?

以前は、50代から60代でも転職が難しくありませんでした。ですが、この状況も変わりつつあります。採用する側の選別の目が厳しくなるにつれ、年配の方の転職が厳しくなってきています。

ただし、ある程度条件をゆるくすれば(たとえば、多少遠方の勤務地でも働けるなど)、求人は見つかるでしょう。

また、先ほど挙げたようなコミュニケーション能力の高い方なら、まだまだ需要があると思われます。


年齢的に一番多いのは、30代から40代の転職です。この年代なら転職で不利はありませんが、40代ともなると即戦力が要求される求人もありますので、経験・スキルも重視される場合があります。

地域によって薬剤師の求人状況は全然違う

地域によって、薬剤師の求人需要に大きな開きがあります。求人数が多いのは都市部です。関東なら東京・神奈川・千葉・埼玉、関西なら大阪・京都・神戸などです。ボリュームとして一番大きいのは東京、次いで神奈川です。


ただし給与的に見ると一番給与が低いのも、こうした東京や神奈川なのです。これは、こうした地域は薬剤師の数も多いためです。薬剤師間での競争が激しい分、求人数が多くても給与が上がってこないのです。

ですので給与アップを考えるなら、多少不便な場所で働くというのも一つの考え方です。


薬剤師の転職活動で気を付けるべきこと

ここでは、薬剤師が転職活動をするうえで、特に気を付けたい点について紹介します。

自己分析・優先順位付け

「薬剤師が転職する上で、失敗しないために必要なことは何でしょうか?」

転職支援会社で働く転職エージェントに質問をすると、共通して帰ってくる答えが「自己分析・優先順位付け」です。


いざ転職活動を始めると、数多くの求人情報を目にすることになります。その中には、お給料がよいもの、勤務時間の融通がききやすいもの、家から近いもの、職場の雰囲気がよさそうなもの、自分の希望してた職種であること、などなど。

要は、一口に条件の良い求人といっても、いろんな種類があります。


自分の中できちんと自己分析や優先順位付ができてないと、こうした複数の求人を目の当たりにすると、「あれもよい、これもよい」と目移りしてしまいます。

結果として、自分が転職理由として当初考えていたこと(たとえばスキルアップなど)とかけ離れた転職をしてしまったら、目も当てられません。こうした転職をしても就職先では長くは続かず、また転職することになります。

転職で失敗しないためにも、自分の中で「軸」をしっかり見つけることが絶対に必要です。

ウソをつかない

支援会社の転職エージェントや、採用面接で担当者にウソを付く薬剤師が時々います。ウソとして多いのは、職歴や病歴です。少しでも良い職場に就職したい気持ちは分かりますが、こうしたウソは自分のためにもならないので、絶対止めましょう。


職歴にしても病歴にしても、そうした嘘はすぐばれるものです。仮にウソがばれずに就職できたとしても、仕事を始めてからウソがばれたら、上司からの信用を失くします。

ウソがばれたら再就職すればよいと思う人もいるかもしれませんが、薬剤師の業界は意外に狭いのです。

「信用できない人」という情報が出回ったら、その地域での就職は難しくなります。結局、職歴にしろ病歴にしろウソを付かないことが一番です。

ドタキャンをしない

これは薬剤師に限らず、一般人の転職活動についても言えることですが、ドタキャンは社会人としてマナー違反なので、絶対止めましょう。

現役の転職エージェントによると、薬剤師のニーズをしっかりヒアリングして面接先を調整したのに、ドタキャンする人が時々いるらしいのです。


こういうことを繰り返しているようでは、転職支援会社からも信用をなくし、良い求人情報を紹介してもらえなくなります。

転職活動で大事なのは、人と人との関係です。マナー違反を繰り返してると最後は自分に跳ね返ってくるので、特に気を付けてください。

転職に時間をかけすぎない

転職先を慎重に検討するのは一見望ましいことのように見えますが、あまり時間を掛けすぎるのはおススメできません。

というのも、(不動産物件と同じで)優良求人ほど早く決まってしまうため、ぐずぐず迷っていると良い求人が無くなっていくためです。


「自己分析や優先順位付け」には時間をかけるべきですが、ある程度自分のなかで軸が見つかったら、求人情報をドンドン選択していく大胆さも求められます。

ある転職支援会社によると、正社員の薬剤師が仕事を決めるまでにかかる日数は平均で21日、バイト薬剤師は平均17日だそうです。

一つの目安にしてもらえればと思います。


薬剤師の転職理由として多いのは?

ここでは、薬剤師の転職理由として多いものを簡単に紹介します。

給与アップを求めて

これは看護師についても言えるのですが、転職理由として一番多いのは給料アップを求めての転職です。薬剤師は転職市場でも恵まれた職種なので、こだわりを持って転職活動をすれば給料アップに成功する場合が多いです。

ただし、同じ転職でも「給料アップさせやすい転職」というのは確かにあります。詳しくは「薬剤師が転職で給与アップをするためには」をご覧ください。

人間関係

次いで多いのが、人間関係による転職です。どんなに良い職場でも、人間関係が最悪だと続かないものです。人間関係が理由で転職する人は、転職候補先の人間関係(というかスタッフとの相性)を確認することをおススメします。

事前に転職エージェントに頼んでおけば、転職候補先のスタッフとミーティングしたり職場見学できる場合が多いです。これで不安を感じる職場なら、(仮に他の条件がよくても)転職は止めた方がいいかもしれません。

キャリアアップを求めて

薬剤師の場合、キャリアアップは2つの意味があります。一つは専門薬剤師や認定薬剤師といった、資格を目指す意味でのキャリアアップです。

この場合は、資格取得の支援体制が整った職場を中心に転職活動をするとよいでしょう。

もう一つは、特定のジャンルの調剤を極めたいという意味でのキャリアアップです。こちらは、スキルアップと言い換えてもよいかもしれません。

調剤薬局によって得意ジャンルは違うので、この点は転職エージェントと事前によく確認しておくべきです。

勤務条件の変更

最近多いのが、元の勤務先で勤務条件が変更されたことによる転職です。調剤薬局の買収・合併が盛んにおこなわれるようになり、自分の働く薬局が別会社の傘下に入る、というケースも増えてきました。

それだけならよいのですが、大抵は勤務条件の変更を求められます。今までは午後4時上がりが許されていたのが、午後6時まで勤務することを要求されるようになる、などです。

家庭や育児の都合で働けない場合もありますし、これが理由で転職する薬剤師がいます。

(特に女性)ライフステージの変更

女性に多いのが、ライフステージの変更による転職です。典型例が、結婚・出産です。結婚後も仕事自体は続けられても、旦那さんの都合(転勤など)で一緒に引っ越して、引っ越し先で転職活動をする例はかなりあります。

また、育児が一段落したところで、再就職する女性薬剤師もいます。

(特に男性)社内評価が不満で

これは男性に多いのですが、職場での上司による評価に不満を抱き、それが理由で転職するパターンです。

もちろん、男性薬剤師の側に問題のある場合もありますが、上司から不当な評価を付けられる場合もあります。


薬剤師が転職で給与アップをするためには

ここでは、薬剤師が転職で給与アップする方法を紹介します。もちろん、自分の力量が転職先で評価されて給与アップするパターンもありますが、それ以外の方法を見ていきます。

管理薬剤師になる

転職先で管理薬剤師になれば、その分の給与が上乗せされます。上乗せ幅は職場によって違いますが、年収ベースで30万から100万程度の上げ幅になることが多いです。

管理薬剤師になるのは一定の経験さえあればよいので、なること自体はそれほど難しくありません。


ただ、注意しておきたい点がいくつあります。

管理薬剤師になるということは、それだけ責任も発生します。仕事上の責任を負いたくない、という人には向いていません。

また、週に40時間以上働くことが条件ですので、週2~3勤務の人は管理薬剤師になれません。派遣薬剤師も管理薬剤師になれない、とされています。

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管理薬剤師とは?転職の注意点は?

一人薬剤師の薬局に転職

一人薬剤師の薬局の方が、複数の薬剤師が働く薬局より給与が高いことが多いです。管理薬剤師のような経験も必要ないので、就職自体のハードルは高くありません。

デメリットは、急用ができたとしても仕事を休みづらいことです。代わりの薬剤師を見つければ休むことができますが、そう毎回見つかるとも限りません。

少ない薬剤師で回すことを前提に、薬局の体制が整えられているためです。ただし、大手調剤薬局チェーンであれば、ヘルプが付きやすいとは言われています。

急募の薬剤師求人に応募する

薬剤師にも急募の求人があり、こうした案件は相場より給与が高いことが多いです。いつでも急募の案件が見つかる訳ではありませんが、時々なら求人募集に姿を見せます。

難点は、条件の良い求人ほどすぐに募集が終わることです。このため、常日頃から求人情報をチェックする必要があり、誰にでもおすすめできる方法ではありません。

地方や不便な勤務地に行く

求人数は都市部より少ないものの、給与の絶対水準は地方の方が上です。もし給与に対する優先順位が高いなら、都市部から地方に移転することも選択肢の一つです。

また、都市部でも不便な場所ほど給与が上がりやすいです。たとえば駅から歩いて30分のような勤務地は、駅から歩いて2分の勤務地よりも断然給与が良くなります。

乱暴な言い方をすると、不便な勤務地ほど給与が上がりやすいと覚えておいてください。


転職先ごとの薬剤師の求人動向

最後に、薬剤師の転職先ごとの最新動向を簡単に紹介します。

全体的な傾向

これまでも説明した通り、給与は以前に較べて上がりづらくなっています。ただし求人は以前に較べて二極化しているため、優良求人なら転職で給料アップになるケースも多いでしょう。

求人数自体も、今後もゆるやかに増え続けると思われます。

調剤薬局

薬剤師の転職先で最もボリュームが大きいのが、調剤薬局です。求人数は昨年停滞しましたが、また伸び始めています。採用を増やしているのは、大手・中堅の調剤薬局チェーンです。

一方で、小規模の門前薬局はいまだに採用を抑制しています。今後も門前薬局の先細りが予想され、転職先として考えるのは厳しいかもしれません。

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薬剤師が調剤薬局へ転職する時の注意点は?

病院

調剤薬局に次いで求人数が多いのが病院です。病院の求人数は、おおむね横ばいです。医療現場に携われるとあって、いまだに薬学生の就職先としては高い人気を誇ります。

ただし、薬剤師の転職先のなかで最も給与が低いのは変わっていません。

2016年診療報酬改定により、薬剤師のチーム医療が重視されるようになりました。病院の求人でも、今後はコミュニケーション能力が重視される可能性が高いです。

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病院薬剤師へ転職する前に知っておきたいことは?

調剤OTC・OTC

今や病院に並ぶ求人数となっているのが、調剤併設型ドラッグストアの求人です。大手ドラッグストア各社は、ドラッグストアの調剤併設を進めており、今後も増えると予想されます

一昔前は、ドラッグストアだと薬剤師でも雑用をやらされると叩かれたものですが、状況は変わりつつあります。


OTC(大衆医薬品)の販売は登録販売者の資格を持つスタッフが受け持ち、薬剤師は薬剤師しかできない仕事(つまり調剤)を受け持つことが多くなりました。

給与面でも調剤薬局よりやや上ですし、魅力的な職場になりつつあります。

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企業

薬剤師の求人数が最も少ないのが、企業の求人です。給与は求人によって全然違い、下は年収300万円、上は1000万円と幅が広いです。仕事は、薬事業務、品質管理、開発、営業など様々です。

求人数がとにかく少ないのと、非公開求人がほとんどなので、薬剤師専門の転職支援会社への登録は必須と言えます。



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