薬剤師が地域医療で果たすべき役割



地域の病院やクリニック、自治体、企業、住民などが力を合わせ、その地域で暮らす人々の健康を守ろうというのが地域医療です。厚生労働省も「地域医療構想」を起ち上げ、来るべき医療と介護の需要拡大に応えようとしています。

薬剤師はその地域医療でどんな役割を果たすべきなのでしょうか。


地域医療とは

地域医療とは医療機関を中心に、その地域の行政機関や企業、自営業、教育機関、交通機関、自治組織、住民などが一体となって地域で生活する人の健康を守るという考え方をいいます。

病院は病院だけ、市区町村役所は役所だけ、企業は企業だけ…というように分けて考えるのではなく、地域ぐるみの連携で住民の健康を支えるのが地域医療というわけです。

地域の分け方は多様



実のところ、地域医療という言葉には明確な定義はありません。さまざまな人が各々の立場で地域医療という言葉を使用しています。それだけ多面性・多様性があるのが地域医療といえます。

地域医療の「地域」にも特定の分け方は定められておらず、都道府県内の一部の地域を指したり、市区町村単位の分け方を指す場合もあります。近年では市区町村の統合や合併もあり、どこからどこまでを自分が属す地域と考えるかはむずかしいところでしょう。

地域医療=身近な医療

地域の分け方は都道府県や市区町村単位であったり、一部のエリアを指すこともあります。特定の分け方が決まっていないだけに、ある意味では自由に地域を決められるという利点も存在します。地域医療はどの単位であるかを問わず、「私たちに身近な医療」と解釈することが可能なのです。

地域医療は地方だけのもの?

一部では「地域医療は地方のみの考え方」という意見もあります。しかし、人口の多い都市部でも住民の医療や健康を支える地域医療の考え方は広まっており、「大都市・都市だから地域医療は不要」という時代ではなくなってきました。

特に団塊の世代が75歳になる「2025年問題」もあり、都市部でも地域医療の必要性は高まっています。

各自治体も地域医療に力を入れ始めています。狭い意味での医療だけではなく予防医学や少子化の改善、高齢者の介護まで含めたものを「地域医療」と捉えるところが増えているのです。


薬剤師が地域医療で果たす役割とは



地域医療は社会の少子高齢化や医療費の高騰もあり、その重要性が年々増してきています。こうした取り組みに関して、薬剤師はどのような役割を果たすことができるのでしょうか。以下に薬剤師が地域医療で果たすべき役割について紹介していきます。

かかりつけ薬局

医薬分業の進展や薬局を取り巻く環境の変化に対応するため、厚生労働省が策定したのが「かかりつけ薬局」です。「かかりつけ薬局」とは患者さんが日常的に医薬品の購入や健康相談ができる薬局をいいます。患者さんが「かかりつけ薬局」を持つことで、服薬情報の一元化や継続的な把握を推し進めていこうというのが目的です。

この制度を推進する厚労省では、「かかりつけ薬局」の薬剤師は服薬情報に基づく薬学的な管理や指導をするとともに医療機関との連携を行ない、「地域医療を支える一翼となってほしい」としています。

かかりつけ薬剤師

2016年(平成28)からスタートしたのが「かかりつけ薬剤師」という制度です。上記の「かかりつけ薬局」から一歩進んで、患者さんが「かかりつけ」の薬剤師を持つという考え方に基づいて進められています。

患者さんはいつもの薬剤師が自分の薬をまとめて把握してくれ、体調の変化を確認したり薬の管理をしてくれると大きな安心感があります。薬剤師側からしても服薬状況を理解している「かかりつけ」の患者さんであれば、副作用や健康相談にも有益なアドバイスができるはずです。

薬局の在宅業務



薬剤師が担う地域医療の新しい形として注目されているのが「在宅業務」です。在宅といっても薬剤師が自宅で仕事をするわけではありません。地域の薬局で働く薬剤師が、求めに応じて患者さんの自宅までお薬を届け、服薬指導や薬剤管理などを行なうものです。

患者さんのなかには病院には何とか行けるが、薬局でお薬を受け取るのはむずかしいという人もいます。そういう患者さんに対して、届けられた処方箋の調剤から自宅までのお届け、お薬の飲み方指導や飲み忘れ防止、副作用の聞き取りなどを行ないます。

薬剤師の在宅業務は、地域の薬局に勤務しながら、患者さんのケアに貢献できるシステムとして地域医療に大きな貢献ができるものです。


薬剤師として地域医療に貢献するには、いろいろな方法があります。調剤薬局やドラッグストアで働くだけでなく、地域の高齢者施設や介護施設で働くという方法もあります。

もし地域医療に役立つ求人先を探したい場合、薬剤師専門で人気の転職支援サイトに相談してみてはいかがでしょうか。薬剤師に評判の転職エージェントに相談すると、自分の希望の条件にあった職場が探せます。

薬剤師の求人情報に詳しい専任アドバイザーが親身に相談に応じてくれますので、ぜひ活用してみましょう。

<薬剤師が地域医療で果たすべき役割のまとめ>

  • 病院、自治体、薬局等が連携して行なうのが地域医療
  • 地域で暮らす人々の健康維持や健康づくりを支援する
  • 薬剤師が地域医療で果たす役割はたくさんある
  • かかりつけ薬局で患者さんをサポートする役割も
  • 最近ではかかりつけ薬剤師というシステムも開始された

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