薬剤助手の仕事内容は?



皆さんは「薬剤助手」という職種をご存知ですか。名前から察せられる通り、薬剤師の作業のサポートを行う職種になりますが、具体的にはどのような仕事内容なのでしょうか。


薬剤助手の業務内容については、特に明確に法律等で定められてるわけではありません。ですので、勤務する場所によって、薬剤師のサポートにかかわる様々な仕事を行うことになりますが、一歩間違えると違法行為を行うことにもなるので、注意が必要です。


まず、おさらいとして、薬剤師の仕事を大まかに見ていきます。

1.調剤業務(患者に提供する医薬品の調剤を行います)
2.服薬指導(提供する医薬品の飲み方などを指導する)
3.薬歴管理(患者の服薬歴などを管理する)
4.疑義照会(処方箋内容を医師に確認する)

繰り返しになりますが、薬剤助手は薬剤師の仕事をサポートすることですから、上記行為のサポートも仕事に含まれることになります。

ただし、ここで気をつけなければならないことは、薬剤助手であっても「調剤」を含む上記の行為を行うことはできない、ということです。


薬剤師法の第19条では、薬剤師でない者が調剤を行うことを禁止しています。販売目的でも授与目的でも許されません。薬剤助手が行えるのはあくまで薬剤師の補助だけで、調剤や服薬指導などは一切行えません。これに違反すると処罰の対象になります。

<参考サイト>
薬剤師法


ところが最近、薬剤助手の作業の範囲が曖昧になっている問題が顕在化しています。いわゆる「無資格調剤」の問題です。

例えば、院内の薬局で薬剤助手として働いている方が、処方箋に基づいて、薬を保管庫から出して、分包機を使って一包化したり、複数の薬を調合したりしているというケースが見受けられます。

<関連記事>
無資格調剤の問題点について


ですが、この行為は本来、薬剤師の範疇に入ると考えられます。「調剤」と「調剤補助」の解釈をどう捉えるかにもよりますが、薬剤師の業務の一つに「薬剤監査」がある以上、薬を保管庫や棚から出すこと、つまりピッキングの行為は本来薬剤師が行うべき作業です。


とはいえ、薬剤師が行う作業は非常に多いため、特に患者数が多い薬局等においては、どうしても薬剤助手に回ってくる作業が増加してしまいがちになります。

結局のところ、薬剤助手の業務内容は各薬局・各(調剤併設型)ドラッグストアで、その線引きが異なっているのが現状です。もちろん、こうした業務内容に調剤を含むのは明白に違法行為であり、処罰の対象になることは先に述べた通りです。

<関連サイト>
薬剤師でなく事務職員が「調剤」(ハフィントンポスト)


薬剤助手という職種は、資格等が基本的に必要ないため、薬剤師の判断で作業範囲が勝手に決められてしまう懸念があります。薬剤助手についても作業範囲を法制化して明確にすることが、今後、行政等に求められる課題と言えるでしょう。


ちなみに諸外国の例ですが、薬剤師の下位資格として、「ファーマシス・テクニシャン」と呼ばれる実務訓練を受けた資格者が、薬剤師の監督のもとで調剤行為を行うことが認められています。

日本でも、こうした「ファーマシス・テクニシャン」の資格制度を取り入れるべきといった議論は一部ではありますが、薬剤師業界からの反発もあり議論が進んでいないのが現状です。


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