転職体験談(12):「MRはもう辞めたい」CROへの転職体験談

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転職前の仕事について

新卒時、大手内資製薬会社にMR職として就職しました(大阪府/33歳/女性)。

新卒というものは基本的に人生で1回しかなく、この機会を大切にしたいという思いがありました。

新卒時で1番多い求人ならびに就職先は調剤薬局でしたが、その分門戸が広く後々でも転職することができるのではと考えていました。

製薬会社に後々転職したくなったときのことを考えた際、門戸はとても狭くなることを懸念しました。

またとない機会であるため、チャレンジしてみたいという思いが湧いてきました。


MRは接待が多くて大変、医師にこき使われるなど、周りでの評判は、あまりいいものではありませんでした。

しかしながら、百聞は一見にしかずの精神で、自ら実体験をして実情はどうなのかを知りたくなりました。

大学3年の秋から就職活動を始め、大学3年の終わりには縁あって、大手内資製薬会社から内定をもらうことができました。


半年の新人研修を終え、関西出身の私は関東へ配属になりました。

100軒ほどの開業医担当になり、営業計画もしっかり割り振られ、毎日奔走する日々の始まりとなりました。

新人の頃は毎日7時半には家を出発し、帰宅は0時近くになることがほとんどでした。

土日はMR認定試験の勉強や翌週のスケジュールの立案、説明会の準備など常に仕事をしていました。


1年ほど経ち仕事の基礎もつかみだいぶ慣れてきたので、夜は自分の時間を持つことを意識して、ワークバランスを変えて行きました。

極論を言ってしまえば、営業計画を達成できるのであれば自分の裁量で仕事量を調整できるため、マイペースで仕事をすることができました。

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転職しようと思ったきっかけ

他社の競合製品からごっそり自社製品への切り替えに成功したり、新製品の売り上げが右肩上がりに急上昇したりしました。

実績面での成功や、医師から日々の診療で専門外のことで悩むことがあるため、医師が集う勉強会をして欲しいとの相談を受けたりしました。

日々の仕事が実を結ぶ成功体験も多く積むことができ、やりがいを覚える日々でした。


そんなときに親の体調が悪くなり、付き添わなければいけない状況になりました。

直ちに仕事を辞めて親元に帰りたかったのですが、そういうわけには行かないため、上期が終わる際に会社を辞めたいと上長に申し出ました。


上長からは、「辞めることは今すぐ考えなくていい。今はそんなことよりすぐに親元に帰って付き添ってあげなさい。」との言葉をもらいました。

しばらくお休みを頂き、親に付き添うこととなりました。

残念ながら、2週間ほどで親は天国へと旅たち帰らぬ人となりました。

上長の寛容のある対応に今でも感謝を忘れません。


3年間毎日数字に追われながら立ち止まることなく働いてきましたが、親の介護によってそのエンジンが急速に止まりました。

再度MRでバリバリと働くことは厳しいと感じたことと、今は家族が寄り添って一緒にいる必要があると判断しました。

上期が終わるまで仕事に復帰し、その後退職することになりました。


退職後も、最後の給与、退職金、ボーナス、失業手当と半年に渡り200万円ほど収入がありました。

お金に余裕があったためすぐに転職はせず、またとない長期休暇を取ることにしました。

その間、海外の開業医において英語から日本語への医療通訳を通じて、医療英語を習得しに1か月ほど、海外に留学するなどをしていました。


転職活動の内容

長期休暇も落ち着いたところで、転職について考え始めました。

まだ、20代半ばで元気いっぱいバリバリ働くことができると思いました。

MRでの経験を活かし、薬剤師として親元から離れずに外で働くことができることは何かと考えを張り巡らせていました。

その時、MR時代の友人が、MRからCROのCRAに転職していたことを思い出しました。


医療英語も少しばかりではありますが習得したため、それらを活かせることができればと、大手外資CROを視野に入れて転職活動を始めようとしました。

CRAに転職した友人に相談すると、個人で転職活動をすると給与交渉などがしにくいため、転職エージェントは無料であるので登録して活動した方がいいと勧められました。

本当に大手外資CROだけに絞ってもよいのか不安や疑問もあったため、転職エージェントに登録をして、その他のCROについて紹介してもらうことにしました。


転職するにあたっての条件面として、実家から通えることと年収をあまり下げないことがありました。

MRからCRAに転職するにあたっては、CRA未経験となるため年収のアップはもちろん見込めず、製薬会社のCRAであれば給与はさほど悪くはないがCROのCRAとなれば未経験は年収の大幅ダウンになると言われました。


製薬会社のCRAは経験者であることが前提であったため、視野に入れることができませんでしたが、唯一未経験でも製薬会社に近い年収が見込める中堅内資CROがあったため、紹介してもらいました。


面接は当初から志望の大手外資CROと、紹介してもらった中堅内資CROを受けました。

大手外資CROは外資系だけあって、さばさばとした印象を受けました。

CRA未経験で入るにあたって、入社後のフォローアップ体制が気になっており、大手外資CROに関しては若干不安が残る体制であったため、迷いが生じました。


一方、中堅内資CROは未経験CRAには教育担当のチューターがついてフォローアップ体制が整ってました。

若手社員が多く活発な会社である印象を受け、安心して働けそうだと感じました。

両社とも内定をもらい、中堅内資CROに就職することにしました。


年収については、MRでは600万越えであったため、それ以上を希望しており転職エージェントに交渉をお願いしておりました。

先方としても叶えたいところではあるが、前例がないため厳しいとのことでした。

しかしながら、同時期に未経験CRAとして数名入社しましたが、その中で1番の給与にするということで折り合いがつき530万となりました。

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転職後の職場の様子

20代~30代の男女を中心とした若手が多く、風通しの良い会社です。

外勤がメインであったMRとは違ってCRAは、治験審査委員会での審議資料の作成やモニタリング報告書の作成などの内勤業務と、医療機関に出向き直接閲覧を行う外勤業務が半々とめりはりがあります。

担当先については北は北海道、南は沖縄までと津々浦々ですが、転勤はなく出張ベースで外勤に出掛けます。


CRA未経験であったため、ベテランCRAのチューターが付き、モニタリング報告書の書き方などについて丁寧に指導があります

MR時代にも外勤報告書を書いてはいましたが、それとは違い言い回しなど大変勉強になります。

各社特有のモニター任命試験というのがありますが、合格するためにチューターの他先輩CRAが指導してくれます。

CRAの仕事は試験の立ち上げから申請、モニタリング、終了報告という流れがあり、仕事が落ち着くタイミングがしばしばあります。

その際は有給も取得しやすく、仕事のONとOFFもつけやすい環境にあります。

同年代の若手社員が多いため、仕事後の飲みや週末にゴルフや旅行に出かけるなど、プライベートでも関わることが多いです。


転職活動を通じて感じたこと

転職の際は給与面の条件交渉をする必要があり、個人では雇用側に条件交渉の際、意向をうまく伝えにくいというケースがあることを知りました。

そのため、私の転職活動においては個人応募ではなく、転職エージェントを利用しました。


転職エージェントは無料で利用ができますが、私が採用となれば雇用先から転職エージェントにお金が入るため、転職エージェントから「ここの企業がいいですよ!」と若干強要もあり、バックマージンがよい企業を勧られるのではないかという勘繰りをしていました。


実際には、CRA未経験の私が不安なく就職できるような転職先の選定、私の折り合いがつくところまでの給与面の交渉や、転職先への私の他己アピールなど細やかに対応をして頂くことができました。

友人に転職エージェントを利用することを勧められよかったです。


ただし、転職エージェントに利用されないよう利用者として自分の意思は貫き、エージェントから雇用側に自分を最大限にアピールしてもらえるよう、転職エージェントとのやりとりもきっちりすべきだと思います。

転職するにあたり個人での活動も可能ではありますが、自分の視野になかった転職先の紹介もあり選択肢が広がります。

よって、積極的に活用することは意義のあることだと思いました。

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