転職体験談(35):二人体制で休みづらい薬局からの転職




転職前はどんな仕事をしていたか

小さな内科と心療内科を主に受けている小規模チェーン調剤薬局で、パート薬剤師をしていました(年齢30代、東京都、女性)。

都内に5店舗程度の小さな薬局でした。

薬剤師2人体制の薬局で、店舗間異動は基本的には無いという契約で週4日、一日7時間半働いていました。

残業は基本的にはありませんでした。

その薬局を選んだのは立地です。

習い事をしていたので、すぐその側で行きやすい場所を選んだのが1番の理由です。

あとは、薬局が綺麗だったこと、時間的な希望を叶えて貰えたこと、給与はパートとしては平均的な2200円だったので、そちらで働くことに決めました。

経営者の方と先輩になる管理薬剤師の方と面接をして、ほんわかと暖かい雰囲気だったので安心して働けそうだと思いました。


体制としては、その管理薬剤師の少し年上の女性と事務と私の3人で約1日40〜50枚程度の処方箋を受けていたので、業務的にはきつくありませんでした。

時々、患者さんが立て続けに来ると忙しくなりバタバタすることもありましたが、以前働いていた薬局はもっと急がしかったので楽な方でした。

投薬では座ったままお話する事が多かったので、体力的にも楽でした。

じっくり一人一人の患者さんに向き合ってお話する雰囲気があったので、コミュニケーション能力も高められたと思います。


なぜ転職しようと思ったか

1年ほど勤務しましたが転職することにしたのは、二人体制では休めないというのが大きな理由です。

面接の時には他からヘルプを出すから休んで良いよと言われたのですが、実態としては殆ど無理でした。

休むなら私の穴を派遣薬剤師を取って埋めることになるのです。

社長からは日頃、コスト削減を厳しく言われている状況だったので、気楽に休みたいとは到底言えないという状況でした。


以前の職場は社員が多かったので、長期休暇もお互いに取ろうという風土が出来上がっていました。

今回の薬局については、なるべく休まずに耐えるというのが普通になっていました。

病気にかかったり止むを得ない場合以外は、休まず働きました。

休憩時間についても問題がありました。

休憩は別の部屋ではなく調剤室の片隅で取るしかなかったので、患者さんが来ると気になってしまい、休んだ気になれませんでした。


あと大きな問題だったのは、多店舗へのヘルプは殆ど無いという話だったのにも関わらず、頻繁にヘルプに行かされるようになったことも理由です。

ヘルプ先が一人薬剤師の店舗だったので、プレッシャーがより大きくなりストレスになりました。

ヘルプ先は特殊な処方を多く受けるところで眼科と肛門科がメインという所だったので、投薬は楽でしたが、一人薬剤師なので休憩はまず取れません。

度重なる当初の話との食い違いに、会社(特に社長)への不信感が強くなっていきました。

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どんな転職活動をしたか

転職しようかな、この薬局嫌だなと思い始め、インターネットで検索をしてどんな仕事があるか調べてみました。

私は漢方に興味があったので、扱っている薬局を探しました。

以前お世話になったコーディネーターさんに相談したところ、漢方を扱っている薬局が見つかり面接に行きました。

ですが、かなりハードそうだった事と、働いている社員達が全く挨拶もせずに、私語をしながら調剤している雰囲気が馴染めそうにもなかったので、お断りすることにしました。

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もう辞める決意が固まっていたので、再度インターネットで仕事を検索すると、家の近所で時給3000円という高額な派遣案件がでていました。

しかも行った事のある病院の近くだったので、処方内容も想像でき、働きやすそうだと思いすぐに応募しました。

ところが、紹介会社の確認不足で「今月は派遣が従属しているので不要」とのことでした。

しかし、パートで良ければ来月から来てもらえないかとの事だったので、さっそく面接に伺うことにしました。


面接では若い社長で、他にも飲食店などを経営しているベンチャーのような企業だったので、少し戸惑った部分もありました。

働いているスタッフが皆明るく元気だったこと、採用条件も希望以上の時給2700円というパートとしては破格だったことから、決めてしまいました。

個人経営の調剤薬局でした。店舗としては1店舗のみ経営の薬局です。

スタッフは常時薬剤師2〜3人と事務1人でした。


いま思い返すと、そもそも休みにくいという状況から転職を決めたにも関わらず、また同じように人数の少ない薬局を再び選んでしまいました。

ですがヘルプに来られる薬剤師が揃っており、派遣薬剤師を使う事にも理解があったので、休みは問題なく取れました。


転職後の職場の様子、感想

今まで働いて来た薬局の中で一番楽しく、身体的にも余裕を持って働ける環境で転職して大成功でした。

申し分無いほどの条件で働かせてもらえました。

同僚のスタッフとも非常に気があったので、今でもとても仲の良い友達が出来ました。


薬局は昼休みにお店を閉める所だったので、2人薬剤師でしたが外出してもOKでしっかり休みを取る事ができました。

家の近所だったこともあり、時々家にいったん帰って洗濯を取り込んだり、ご飯の用意を軽く済ませて来たり、家事と両立する事が出来ました。


デメリットとしては、かなり暇な時期には1日に30枚も来ないということもあった程、処方が少なかったことです。

特に風邪の患者が減る夏は少なかったです。

もし、処方を勉強したいと強く思う薬剤師だったら、物足りない環境だったかもしれません。

でも考えようによっては、空いている時間に自分の勉強や興味のある分野を深める事が出来たり、薬歴にじっくり取り組めたり、調べものが出来たりと有効に使う事が出来ます。


それから、病院を面で受けている薬局だったので、病院が終わらないと帰れない状況でした。

冬の忙しい時期には残業が1時間以上あることもありました。

しかし、定常的には殆んどありませんでした。

あと、社長が薬剤師では無かったので、診療報酬などの知識があまり無いため、経営が不安定という部分がありました。

私たち社員には直接関係は無い事ですが、薬局が潰れたら・・という心配は少ししていました。


そして、特にこの薬局は小児科が良く来る所でしたので、子供達に癒されるというメリットもありました。

やはり空気の重い患者さん達ばかりでは、薬剤師側もエネルギーを吸い取られてしまいます。

子供や赤ちゃん達は風邪であっても元気で明るい事が多いので、投薬がとても楽しくて、逆にこちらは元気になってしまう程でした。

小児科は調剤が大変だったり、お母さんがイライラしたりとマイナスイメージも多く敬遠する人が多いのですが、私は小児科は子供と触れ合えて、お母さん達との会話も勉強になるので働けて良かったと思いました。


これから転職する人へのアドバイス

パート薬剤師か、派遣薬剤師かで迷う人は多いと思います。私もそうでした。

両方経験した今では、派遣薬剤師の方が良いと思っています。

家事と両立させ、プライベートを優先させたいと思っているし、時給も良いからです。でもパートの良さもあります。

パートだと社員として自分の最良で判断できる仕事の範囲が広がったり、時間を短くして働くには仕事が多いからです。


派遣薬剤師でも探せば半日の案件などもありますが、やはり朝から晩まで8時間労働でしっかり働いて欲しいと思う所が多いようです。

派遣薬剤師でも単発派遣という方法もあります。


他の薬局がどんな風か見てみたい、空いている日にお小遣い稼ぎ程度に働きたい方には良いと思います。

実際、仕事でお会いした中でも単発を組み合わせて働いている人もいましたが、そういう方は別に自分の仕事を持っていたりします。

家庭を持つ女性の場合は、パートの方が会社によっては休みの融通なども利きやすいでしょう。


派遣は基本的には緊急に必要な労働として求められているので、体調不良で急に休む場合外に休むことは基本的には認められない場合が多いのです。

派遣薬剤師は、バリバリと集中して働きたい人に合っていると思います。

働き方を選ぶ上で雇用形態も重要なポイントになると思います。

薬局を選ぶことも大事ですが、雇用形態についても重要視されることをおすすめします。

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