転職体験談(39):新人1年目で病院への転職

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転職前はどんな仕事をしていたか

鹿児島市内の病床数450床の総合病院の、門前にある県内チェーンの調剤薬局に勤務していました(鹿児島、28歳、女性)。

勤務時間は8時半から17時半、または9時から18時までのシフト制(うち昼食のための休憩が30分)での勤務でした。

もともと基本給が25万円+手当4万円という条件だったのですが、入社してから条件の変更がありました。

基本給は全職種共通の20万円となり、それに薬剤師手当が9万円つくという形になりました。


業務内容は、調剤、監査、患者への服薬指導、一般用医薬品や化粧品の販売などがありました。

会社の方針として通常の薬局業務に加えて、新規に扱う一般用医薬品や化粧品などの開拓などの業務もありました。

薬剤師はフルタイムの薬剤師が私を含めて計3名、短時間勤務の薬剤師の方が2名、隔週で出勤されるパート勤務の薬剤師の方が1名でした。

他に調剤助手の方が1名、医療事務の方が3名と一緒に業務を行っていました。


なぜ転職しようと思ったか

1つ目の原因は、薬局の規模に対して来局される患者様が多く、落ち着いて業務にあたったり患者様へ満足な対応を行うことが難しいと感じたためです。

1日の処方箋枚数は80~100枚程だったのですが、ほとんどが午前中に集中していました。

正午近くになると患者様が薬局に入りきれないほどになったり、1時間ほどお待ちいただいたりすることもありました。


また、救急指定病院かつ県内でも最大規模の総合病院の門前薬局だったため、処方箋の内容も抗癌剤や麻薬の調剤、粉砕や一包化、小児科の調剤なども複雑な内容のものが多かったです。


特に高齢者の方のために10種類以上の薬剤を一包化する作業が非常に多かったのですが、会社独自の方針で自動分包機は置きませんでした。

もともとの採用品目が多いのもあり、ほとんどの薬がPTPから手作業で錠剤やカプセルを取り出して調剤しなければならず、延々と一包化をし続けるという日も少なくありませんでした。

更に、患者様によってはPTPのまま1回分ずつ角を丸く切って一包化するなど細かい決まりがありました。

さらに、データでの指示等ではなくすべて紙面での指示だったため、ミスの無いよう注意するのがとても大変でした。


どんな転職活動をしたか

転職にあたってまず考えたことは、業務が忙しすぎず落ち着いてしっかりと経験を積むことができる職場環境かどうかという点でした。

上記の調剤薬局で働き始めてまだ半年ほどだったのでピッキングや疑義照会などのスキルは経験できていたものの、処方鑑査などはまだまだ一人前とは言いがたい状況でした。

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そのため、ある程度時間に追われずに薬剤師としての知識を固めたいと考えのです。

また、薬局よりも病院の方がある程度余裕を持って業務にあたれると思ったため、病院薬剤師への転職を検討しました。


職場環境以外の希望条件としては、勤務地・給与(25~30万程度、可能であれば転職前と同程度)・通勤方法(車通勤可能)・給与が下がる場合は住宅手当などがあるか、などの点を重視しました。

まずは、とりあえず最寄りのハローワークに登録し、求人情報を紹介していただいたり相談に乗っていただいたりしました。

ただ、給与や勤務地、勤務時間などがなかなか希望に合うものがありませんでした。

当時住んでいた場所から実家の田舎に近い地方への転職を希望していたため、求人自体がとても少なく苦労しました。


次にネットで薬剤師の求人情報を見てみることにしました。

多数の薬剤師用の転職サイトの中から、個人情報を登録しなくても、ある程度求人情報が閲覧できるサイトで希望条件に合った求人を探しました。

希望にあった求人数が多かった人材登録・紹介会社に登録しました。


1つの会社に絞りれず2社に登録を行ったのですが、1社は東京や大阪にしか支店がありませんでした。

電話やメールのやりとりも事務亭な対応だったので、徐々に利用しなくなっていきました。

もう1社の会社は九州に支店があり、ネットでの登録後に電話での登録確認がありました。

さらに後日、担当者の男性が自宅の近所まで来られて、直接対面で面談を行いました。

電話やメールでは伝えにくい微妙な希望も伝えることができ、その後のメール連絡でも安心してやり取りすることができました。


数日かけて担当者に方とメールで相談しながら、2つの病院で面接を受けることにしました。

面接の際も担当者の方が同席し、一緒に勤務条件や契約内容などを確認していただけるとのことで、恥ずかしながらお願いすることにしました。

しかし面接の前日に担当者の都合が悪くなり、急遽代理の方が同行することになったとの連絡がありました。

どうしようもないので、そのまま代理の方に同行していただくことで了承したのですが、かなり不安になりました。


結果的には、前の担当者の方よりも話しやすい雰囲気の女性の方がいらっしゃったので、問題はありませんでした。

ただ残念ながらこの件で、この会社全体に対する信用度は低下してしまいました。


1つ目の病院は面接時間が決まっていたにもかかわらず、事務長が不在でかなり待たされたり、たらい回しにされたりしました。

希望する条件とも、少しずれていました。

面接終了後にすぐ採用の知らせがあったのですが、紹介会社の担当者の方に相談して2つ目の病院の面接・採用結果が出るまで、返事を待って欲しいことを上手くお伝えしてくださいとお願いしました。

ちなみにこの日にいらっしゃった代理の女性の担当者の方のほうが初めの男性担当者の方よりも相性が良かったので、以降のやり取りもすべて担当を変更してもらいました。


その3日ほど後に、もう1つの病院の面接を受けました。

こちらの病院では特に問題なく事務長、薬局長と紹介会社の担当者の方、私の4名で面接を行いました。

内容はこれまでの職歴や志望動機、前職の退職理由などを聞かれ、その後雇用条件の説明などがありました。

事前に職場環境が知りたい旨を紹介会社を通してお伝えしていたので、面接終了後は院内薬局の見学もさせて頂きました。

面接での感触もよく、職場環境も問題なさそうでしたし、給与も基本給28万円に住居手当1万円、交通費別途支給との好条件だったので、内定を頂いてすぐに勤務への手続きへと移りました。

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転職後の職場の様子、感想

転職前の勤務がハードだったこともあり、落ち着いて働くことができ満足しています。

また、採用後3ヶ月程度は段階的に業務を行うように計画していただいたり、薬局内での勉強会や月末には薬剤の知識について、薬剤師同士で意見交換を行ったりする機会も設けているので、知識・経験を確実に積み上げていけるようになりました。


医師からの問い合わせが多く、院内では全く採用のない薬剤についての知識を求められたりすることも多いので緊張感はあります。

ですが医師との関係性も良好で、薬剤師として信頼されているという満足感があります。


薬剤師の人数があまり多くないためベッドサイドでの服薬指導は退院時指導が中心で、その他は抗癌剤の使用開始の時など以外では十分に行えていません。

そのため退院時指導の際に「入院時に薬の説明が全然なかった」と不満を漏らされる患者様も少なくなく、申し訳なく感じることもあります。


これから転職する人へのアドバイス

希望条件が決まっている・決まっていないにかかわらず、とりあえずいろいろな情報を見てみることが重要だ思います。

ネットでもある程度の情報は探せますし、希望条件が決まっていない場合は、いろいろな求人を見比べることをおススメします。

「こういう職場は苦手」とか「こういう業務はやってみたい」など、自分に合う条件がだんだん分かってくると思います。


また、人材紹介会社にも合う・合わないがありますので、登録してみて合わないと思ったら他の会社を検討してみることも一つの手です。

もし新しい会社の方でもともと希望していた求人がない場合でも、病院名や薬局名などが分かっている場合は、人事担当の方と連絡をとって紹介していただけることもあります。

また、不安なことや不明な点があった場合や、もし内定を断りたいという場合も代理で行っていただくことができるので、一度相談して見るといいと思います。

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