薬剤師の転職体験談(40):地元密着型の小規模チェーンの調剤薬局へ転職

(38歳、兵庫、女)

転職前はどんな仕事をしていたか


(写真はイメージです)


主に西日本で展開している中堅ドラッグストアチェーンに併設する調剤薬局で勤務していました。処方箋枚数が1日150-200枚を常勤3名、午前中のみのパートさん2名でこなしていました。

私は常勤で勤め、基本勤務時間は週5日は朝9時から夜19時までで、木曜日と土曜日は朝9時から昼13時まで、日曜がお休みでした。給与は年収500万でした。


処方箋枚が多いのと門前の個人医院の処方箋だけでなく、近隣の総合病院からの処方箋もくるため、剤数が多いのはもちろん、粉砕があったり、小児科調剤があったりで基本は処方箋をどれだけさばけるか・・・というのが一番の大仕事でした。

仕事の内容としては一般的な調剤薬局と同様に調剤、監査、服薬指導、一包化調剤を主に行っていました。

なぜ転職しようと思ったのか

もともと、面接のときに「在宅を行えること」「患者様の健康指導を行えること」「定期的に勉強会を開くこと」「残業がないこと」を希望し、面接のときもその条件を満たす店舗へ配属されることを約束してもらっていました。

ですが、実際に配属された店舗では在宅は行っていない、健康指導も行える状態ではない、勉強会も3か月に一度、毎日21時近くまで残業・・・と面接のときに希望したことは一つも実現していない店舗でした。


面接してくださったのは調剤事業部の部長だったのですが、その話をエリアマネージャーにすると「あのひと、適当だから。縁あって配属された店舗だし、頑張ってほしい。面接時の希望はそれに沿えるようになんとか努力するから」と言われ、しぶしぶ納得して働き始めました。


しかし、上記のとおり人数の割には処方箋枚数も多く、また重たい処方も多かったということに加え、一緒に働いている人が服薬指導業務を避ける傾向があり、割合として私一人で一日の1/3の患者様の服薬指導を行っている状態でした。

そうなるとどうしても薬歴記載に追われ、ほかの業務を経験することができず、一日の大半を服薬指導と薬歴記載で終わっているような毎日でした。

また、残業を2時間近く行っても薬歴に集中できるわけでもなく、その間に患者様はいらっしゃるので結局は休日出勤を行い、薬歴をこなさないと間に合わない状態でした。


その話をエリアマネージャーに伝えても「頑張れ」としか言ってもらえず、会社への不信感がたまる一方でした。

もともと希望していた条件と全く違うところに配属された上に、目の前の仕事をこなすだけで精一杯で日々の勉強をする余裕もなくなってきたため、転職を考え始めました。

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どんな転職活動をしたか

前回の就職では自分で直接企業に応募し、書類選考→一度の面接のみで採用という形で入社して失敗したという気持ちが強かったので、今回は就職エージェントを使おうと思っていました。

自分でまず何がしたいか、何を重視するかを考えました。とにかく、勉強がしたい、服薬指導だけでなくほかの業務もできること、人間関係が悪くないこと、一時間以内で通えること・・・といくつか条件をあげて、まずはWebで大手の就職エージェントに登録してみました。


すぐに電話で連絡があり、自分の条件にあった案件が送られてきました。その中で気に入ったものを選び、連絡をすると即面接へ・・・ということになったので、少し疑問を思いながら面接先に向かいました。

そこで、一人で面接を受け、一方的に薬局の話を聞いて面接は終わりました。


その後、担当者から連絡があり、「こちらの質問に明確な答えをもらえなかったので迷っている」旨を伝えると強い感じで面接を受けたところにしてほしいといった話をされたので、ここは一度お断りしました。

確かに条件の面では選ぶことができましたが、実際に自分で直接企業に応募したこととあまり変わりがなかったというのが大きな理由でした。


次に、中堅の就職エージェントに登録しました。中堅の会社では一度、直接面談による私自身の希望を確認するところから始まりました。そうやって対面で話をしてもらうことで自分の中でもわかってなかった希望や要望も見えてきました。

いくつか案件を紹介してもらい、気に入った案件についてまずは見学からということで担当者の方と一緒に実際に職場を見学させてもらうことができました。


また、見学と同時に職場の担当者の方と実際に現場で働いている方、必ず両方の人間のお話を伺うことが出来たのでトップと現場の考えがどれだけあっているのか、どれだけずれているのかがわかることが出来、転職先を選ぶのに大変プラスに働きました。

最終的にそうやって見学した中から、一つの就職先を選ぶことが出来ました。

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転職後の職場の様子、感想

転職活動を行い、結局地元密着型の10店舗ほどの小規模なチェーンの調剤薬局に転職を決めました。

給料は年収540万円、勤務条件はシフト制で週44時間内の勤務でした。シフトは朝7時から16時まで、9時から18時まで、9時から21時までの3パターンの組み合わせと、月に一度程度の日曜日出勤が朝7時から21時までありました。


転職後の職場は総合病院が近くにあり、一日処方箋枚数も200枚近くとかなり忙しい環境でした。これを常勤5人とパートさん2名でこなしていました。この職場はみんながそれぞれ責任感をもって働いているため、一人に仕事が集中するということはない環境でした。


また、上司や長く働いているほかの薬剤師の方も勉強好きなのと勉強の大切さをよく知っている方ばかりだったので、社内勉強会や近くの病院との連携勉強会にも積極的に参加いしながら十分学んでいける毎日です。

仕事に関しては「人に言われて何かやる」のではなく、「自分で仕事を探していく」といったスタンスの職場だったため、調剤業務に加え、患者様にお渡しする資材管理、月に一度の薬局内DIニュース発行、抗がん剤の資料作成・勉強会担当でお仕事をしていました。

業務改善についても店長がみんなで話し合って薬局をよくしていこう!という方針だったため、みんなで話し合うことが出来ました。

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これから転職される方へ

転職をするにあたり、何を求めて転職するのかをしっかり考えて転職することと現在の自分の価値をわかることが大切だと思います。薬剤師になる前に、私は1年単位で転職を繰り返していました。

その時の理由も「人間関係がいや」とか「自分のやりたいことをやらせてもらえてない」とか「この仕事は自分には向いていないかもしれない」とかいう漠然としたものでした。


転職をするときは『次こそちゃんとしっかり頑張る』と思い、働き始めるのですが、結局漠然とした理由で転職を繰り返しているので、次の職場でも同じような不安が沸き上がり、結局はまたやめてしまう・・・ということを繰り返していました。


実際に一つのところで長いこと働かないと見えないこともあるし、まかせてもらえる仕事も限られています。よく「同じ会社で少なくとも3年はいなさい」という話はありますが、ある意味正しかったと今は実感しています。

現在の職場では3年目に突入していますが、それなりに不満を感じながらも充実した毎日を送れています。


「辞めたい!」と思ったことは何度もありましたが、今自分がしている仕事と自分の給料、そして自分がこの職場で学べたことを考えた時に「辞めるのはすぐ辞めれるからもう少しやってみよう」と自分に言い聞かせて、自分をだましだまし過ごしてきました。


おかげで自分が入社当時に望んでいた在宅の業務や在庫管理、抗がん剤に関するDI業務の担当をやらせてもらえるようになってきました。

薬剤師で薬局で働くのであれば、基本どこの薬局でもやることは同じだと思います。調剤業務、投薬業務がつらいのであればほかの業種に転職する必要があると思います。

ただ、調剤薬局で働き続けるというのであれば、自分が働いている環境にどれだけ付加価値をえれるかだと思います。


「ここで学ぶことはもうない!」「調剤業務からさらにステップアップしたい!」という思いであれば転職を考えて、実際に自分で動き出すことが大切だと思います。

ただ、まだ「ここでまだ勉強することがあるしなー」とかいう思いがあるのであれば、もう少しだけ同じところで頑張ってみるのも一つの選択肢だと思います。

『ここではないどこか』を探して転職を繰り返しても、結局は一生『ここではないどこか』を探し続けることになるかもしれません。これから転職を考えるのであれば、明確な目的を持ち、自分の価値をしっかり見据えた上で考えることが大切だと思います。

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