薬剤師の転職体験談(42):臨床薬剤師から調剤薬局へ転職。臨床研究との兼業も。



(写真はイメージです)


現住所:東京都
年齢:31歳
性別:女

転職の条件

・通勤時間に片道1時間30程度これまで使っていたので転職条件として通勤の負担軽減かつ駅から近い職場を希望しました。

・これまでのキャリアで小児領域を中心に仕事や勉強をしてきたのでその強みを生かせる職場を探していました。

・週末の時間が確保できる勤務体制を希望していました。


転職前はどんな仕事をしていたか

急性期の総合病院の臨床薬剤師をしていました。正規職員として2年弱勤務しました。基本給28万円でそれ以外に住宅手当、交通費、日当直手当が別途つきました。長期休暇はなく、お盆や年末年始で最長3日程度の連休だったかと思います。

入院患者さんの注射薬の調剤・セッティング、抗がん剤のミキシング、病棟への薬剤補充、麻薬調剤、内服薬の調剤、持参薬確認、医師の問い合わせ対応、日直/当直等をチームごとにローテーションを組んで業務を行っていました。


薬剤師は50代の薬局長を筆頭に全12名、若手中心のメンバーでした。日直は8:30〜17:30までほとんど休憩なしの業務内容でした。当直は、8:30から17:30までは薬局内業務でその後23時まで救急部に常駐し、救急外来患者さんへの投薬や救急医の問い合わせ対応をおこなうというハードな業務内容でした。


患者さんや救急部の状況によっては24時以降も救急部に残り業務を行っていました。

医師や他のコメディカルとの連携は頻繁にとっていたのでその点はいい職場でした。勉強熱心な若手医師に刺激をうけて、薬剤師としても勉強をもっとしたいという意欲はでました。学会発表の機会や、近隣薬局との共同勉強会も積極的に開催するような薬剤部でした。


ただ若い薬剤師ばかりだったのでこのような業務内容が体力的に厳しい内容だったように思います。独身で仕事メインに当分、薬剤師の腕を磨きたい、あるいは新卒で刺激の多い臨床現場で働きたいという方だったらよい職場だったかもしれません。

私の場合、家庭に入ったらしっかり家にいる時間も確保したかったのが転職を考えだしたきっかけでした。

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なぜ転職しようと思ったか

以前の職場は日直や当直で週末がとられてしまっていました。月に2回程度出勤しなくてはならず、急性期病院だったこともあって当直中に寝られることはまずありませんでした。結婚を考えていたので、週末は家庭に時間を使える環境を望んでいました。

抗がん剤のミキシングも行っていたので今後の出産を考える上で抗がん剤の暴露が心配でした。私だけ抗がん剤ミキシング業務から外してもらうように相談できる環境でもありませんでした。


平日も残業はあたりまえで、先輩方が残業手当をもらっていないときはこちらも手当の申請をしづらい状況なのでサービス残業が常でした。

新設の病院だったこともあり、薬剤部内のシステム構築やルール作りからはじめなくてはならず調剤業務や臨床薬剤師として患者さんのベッドサイドでの業務に集中できる環境にありませんでした。


どんな転職活動をしたか

特にすぐ転職したいという期限は自分の中で無かったので、複数の転職仲介会社に登録することからはじめました。更新される雇用情報を時間がある時にチェックしていました。やりがいと、勤務時間のバランンスがとれる職場が見つかればアプライしようと考えていました。

大学院時代に複数の調剤薬局のアルバイトで働いていた経験があったので時給や薬局の仕組みや処方箋枚数、主な診療科等をみるとおおまかな環境は想像できましたがやはり具体的な時給や手当等の情報をみておくのは大切でした。


転職仲介会社の情報をチェックしてみると、様々な職場があり条件も色々です。複数の求人情報を効率的に収集し、職場候補を比較する点において、転職仲介会社への登録はとても有効な手段だと思いました。

しかし結果的に今回の転職では仲介業者を使用せずに新しい職場を探す事ができました。大学院時代の恩師2人からほぼ同時に連絡があり、紹介したい仕事があると持ちかけていただけました。

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小児科門前の薬局

一つは小児科門前の薬局での薬剤師のお仕事でした。処方箋枚数は1日約50枚で煩雑期には100枚程度です。95%以上は小児科の処方箋を扱う調剤薬局でした。

これまで小児領域の臨床研究に関わってきたこともあり、自分のスキルや経験が生かせると思い、お話があった数日後には直接薬局に行き薬局のオーナーと面談をしていただきました。非常に感じがよく、私の仕事に対する姿勢/目的、これまでのキャリアをご説明し、理解してくださりました。


当日に管理薬剤師の方にもお会いでき、一緒に仕事がし易そうな方でした。全体的に人間関係において印象のよい薬局というのが決め手でその場で契約させていただきました。

処方内容も見せていただき、採用薬品も直接確認させて頂けた事もあり、業務内容には不安はありませんでした。ダブルワークを考えていると面談の時点でお話していた為、その後のシフト編成のときに考慮していただけました。

都立病院での小児科領域における臨床研究

もうひとつの紹介いただいたお仕事は都立病院での小児科領域における臨床研究のお仕事でした。主に生物統計やデータマネージメントをする業務内容で非常勤職員として週1日から週2日の出勤、日給2万円程度でした。

通勤時間が1時間以上かかるという以外特に問題はなく、これまでの臨床研究の知識やCRCの経験を生かせる仕事内容のお誘いだったのでとても興味を持ちました。直接の上司にあたる方も以前大学院でお世話になった先生だったので信頼してついていけると思いました。


採用の流れは薬局の場合より厳しく、履歴書とともにこれまでの業績集のようなものを事前に提出しました。その後先方からご連絡があり面接の日程が決まりました。

面接には部長クラスの医師1名、課長クラスの薬剤師1名、臨床研究専門のリーダー看護士1名、臨床研究専任医師1名、臨床研究担当薬剤師1名の方々が同席しました。

基本的な雇用条件を提示されたあとに、個々の方から一通り質問を受けました。質問内容はこれまでの研究内容や職種、なぜ臨床研究に携わる仕事がしたいのかといったことが中心でした。面接時間は30分程度だったと思います。数日後、採用決定のご連絡をいただきそちらでもお仕事をさせていだけることになりました。


転職後の様子・感想 ①小児科門前薬局

薬剤師2名、事務1名の小さな薬局でしたがその分患者さんとたくさんお話する機会できてとてもやりがいがありました。薬剤師が少ないとその分患者さん方全員を把握しやすいので、負担に思うという事はありませんでした。

正社員ではありませんでしたが、月の固定給与30万円で医療保険もカバーしてもらいました。これは面談の時に交渉していたのでこちらの要望を全て承諾していただけた結果です。


平日は木曜日定休、土曜日は半日の営業している薬局でしたので金曜日をシフトから外してもらい木曜日・金曜日をダブルワークの日にあてました。

勤務時間も9:00〜18:30 で煩雑期以外に残業はありません。扱う薬品数もこれまでの病院と比べ圧倒的に少なかったので気持ちに余裕をもってお仕事に取り組む事ができました。小さな職場の場合は人間関係が一番職場環境を左右する要因かと思います。


信頼できる方とお仕事できたのでとても良い環境でした。その後管理薬剤師の方がステップアップのための転職することになり、私が管理薬剤師を引き継ぎました。

多少業務内容は多くなりましたが、これまでの職場と比べればなんてことはなかったです。赤ちゃんやこどもばかりが患者さんの薬局だったので、薬局の雰囲気が明るく、若いお母さん達にお薬を説明するのはとてもやりがいのある仕事でした。


転職後の様子・感想 ①小児領域臨床研究

勤務時間は9:00〜17:00で、基本は週に1回勤務でした。仕事量が多いときは週に2回出勤していました。薬局の定休日である木曜日と、シフトから外してもらった金曜にこちらの仕事をしました。

業務内容は治験のデータ入力やデータマネージメント、医師やコメディカル主導の臨床研究実施計画書作成のお手伝い・提案、生物統計相談、医師やコメディカル向けの生物統計講義を主に行いました。


医師やコメディカル向けの講習を担当する場合は遅い時間帯からスタートするので18:30から1時間程度講義、その後片付けを含めると20時くらいになる事もありました。講義のスライド準備や資料収集などは自宅で行うことも多くありましたが、一ヶ月に多くて2回程度だったので負担ではありませんでした。

薬剤師の免許を使わない仕事だったので、管理薬剤師と兼業も可能だったことも結果的によかったです。


これから転職する人へのアドバイス

転職したいと思うということは何らかの理由がみなさんあるはずです。キャリアアップしたいとか、今回の私のようにライフワークバランスを考え直したいといった理由と様々です。

ただ共通していえるのは、やはりやりがいがあるお仕事につきたいということではないでしょうか?これまでの仕事の経験を生かせて、自分を必要としてくれる職場があれば、迷わず転職した方が良いかと思います。


転職する際は直接の上司にあたる人間がどんな人かを知っていることもとても重要だと思います。その後の働きやすさや環境がその方々によって左右されやすいからです。自分と同じ考え方やパッションをもって仕事をしている上司であれば、多少仕事に無理があってもついていけます。

転職後わたしは結果的にダブルワークをすることになりましたが、以前は予定を入れられなかった週末も必ず確保でき、心理的にも余裕をもって生活できるようになりました。収入や手当も納得いく内容になりました。


転職サイトを効率的に使ったり、同業者の友人・知人や恩師の話も参考にしたりすることでどういった職場がいいか自分の中で整理をしてみてください。仕事内容も充実しながら、自分の時間もうまく算出できる職場が必ずあるはずです。

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