薬剤師の転職体験談(43):大手製薬メーカーのMRから門前薬局へ転職

(兵庫県、30歳、女性)



(写真はイメージです)

転職前はどんな仕事をしていたか

大手製薬メーカーでMR(医薬情報担当者)を4年間していました。医師・薬剤師・その他医療関係者に医薬品の適正情報を伝えることと、自社の医薬品の販売促進が主な仕事です。

毎朝8時頃から医薬品卸会社を1~2社訪問し、得意先の情報共有と医薬品のプロモーションをしました。その後会社に戻り、その日の訪問予定先の準備や社内での情報共有・医療業界の最新ニュースのインプット等をしていました。


11時頃に得意先へ向けて出発し、1日8~10軒のクリニックや薬局を訪問。20時頃会社に戻りその日の行動報告と社内業務作業をするというのが、基本的な1日の流れでした。

また、自社製品の問い合わせに対する回答や、製品勉強会の実施、疾患講演会の企画実行等も業務としてありました。成果主義ですので、年収は人によって様々ですが、600~650万円くらいでした。

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なぜ転職しようと思ったか

大きく分けて3つの理由があります。

1.体力的に働き続けるのが大変だったため。

MRの仕事は厳しいながらにもやりがいがあり、周りの上司や同僚にも恵まれていました。しかし、毎日のハードワークに加え、休日も月に1回以上出張等が入る等、自分の時間があまりありませんでした。このまま働き続けると身体が続かないと感じたことがひとつめの理由です。

2.実際の臨床の現場にいきたかったため。

MRをしていると患者様と接する機会がありません。医師や薬剤師、看護師から話を聞き自社の医薬品が患者様に貢献できたかを測るしかありません。

また得意先の大変お世話になった薬剤師の先生が服薬指導をしている姿を拝見し、実際の患者様にとって身近な存在になって医療に貢献したいという気持ちになったというのもあります。

3.薬剤師経験をつむのは今しかないと思ったため。

6年制で卒業した薬剤師が社会人になり、薬剤師経験を早く積みたいと思いました。私は4年制最後の学年であり、将来薬剤師をした際に、年齢的にはあまり変わらないのに知識やスキルの差が違うという状況が予想されたからです。

私が転職活動をした時はまだ6年制1期生だけが社会人だったため、薬剤師自体も大変需要があり、4年制卒業の未経験者でもいい条件で転職活動ができる、そのような環境は今しかないと考えました。


また、20代後半~30代で海外留学経験をしたいという思いになりました。ただ薬剤師未経験のまま留学し社会人としてのブランクができると、日本に帰ってきたときに再就職が難しいと思い、留学経験の前に薬剤師としての基本的な技能と経験を身に付けたいと思ったことも理由のひとつです。


どんな転職活動をしたか

薬剤師の転職斡旋会社に数社登録し、条件を提示しました。条件はすべての会社に大きく3つあげました。


1つめは実家から車での通勤範囲であること。私の実家は田舎で交通アクセスが不便であったため、車通勤可能30分程度となると、特定のエリアにすぐ絞られました。


2つめは限られた期間で様々な調剤経験をつむことができ、研修等も充実していること。特定のエリアの数少ない薬局の中でも数店舗運営している薬局であれば、店舗移動で様々な経験ができると思いました。

または大手チェーン薬局であれば研修等もしっかりしていると考えました。さらに30代で海外語学留学を考えていたので、限られた期間で多くの経験と知識を得ることができる所を希望しました。


3つめは未経験でも4年目と同等の年収が期待できるところ(提示は450万以上としました)。調剤未経験であるものの、社会人としての経験が4年間あること、MRとして培ったコミュニケーション力が服薬指導の一助となることを伝え、薬剤師4年目の平均年収かそれ以上の薬局を探してほしいと伝えました。


5社ほどの斡旋会社からメールや電話をもらいましたが、その内容には大差はなかったように思います。転職活動中もMRとして働いており、転職活動にかける時間がほとんどなかったため、すべて電話でのカウンセリングでした。カウンセリングでスムーズに次の予定を組んでくれた1社に依頼をすることに決めました。

上記3点の条件でカウンセラーが勧めた会社が3社ありました。


1つめは16店舗をもっている薬局。私のエリアでは一番多くの店舗数12店舗程をもっている薬局です。国内の大手チェーン薬局の傘下にも入っており、そのチェーン薬局と同じ研修もうけることができると言われました。年収は450万で提示されました。

2つめは私のエリアで4店舗もっている薬局です。研修制度はひとつめには劣りますが、4店舗のうちのひとつが総合病院の門前にあるので、様々な調剤経験がつめるというものでした。年収は500万で提示されました。


3つめは国内大手ドラッグストアの調剤併設施設です。ドラッグストア内の調剤薬局なので、処方箋枚数は門前薬局と比べると少ないですが、今後調剤併設を会社として増やすというのと、介護分野にもフォーカスするということで、予防~介護までトータルで学べるというものでした。


上記3社の面接をしましたが、MRとして勤務している所から実家が離れていたため、カウンセラーが1日ですべて面接が終わるように日程を調整していただきました。勤務開始予定の4か月程前に面接をしました。

質問の内容は、なぜ薬学部に入ったか、なぜMRから薬局に転職するのか等がありましたが、難しい質問はありませんでした。その後、内定をいただきましたが、カウンセラーと相談の上、実家から一番近く年収も高い2つめの薬局へ転職することを決めました。

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転職後の職場の様子、感想

9:00~18:00の1日8時間労働、残業もほとんどなく週1時間前後でした。はじめは未経験ということもあり、医薬品名や取扱い・服薬指導について苦労しましたが、管理薬剤師の方中心に沢山指導いただき、すぐに多くのスキルを得ることができました。

また職場の店舗間移動やヘルプで他店舗へ行けたこともいい経験となりました。クリニックと密に連携している門前薬局と、特養やディサービスも運営している病院の門前薬局で働くことができ、当初の希望であった限られた時間で多くの経験を得ることができました。


これから転職する人へのアドバイス

世間一般にいえば転職というとネガティブに聞こえますが、薬剤師や看護師等、資格をもっている職業であれば、逆に転職することでスキルアップをすることが出来ます。MR時代に多くの得意先の医師も転職をしてスキルアップをはかられていました。


勿論、ひとつの所に長くいて、そのなかで上を目指すという選択肢もあります。ただ薬剤師として多くの経験をしたいのであれば、違う店舗や転職を経験し様々な処方に対応できる能力を身に付けるというのも、今後のプラスになるかと思います。

異業種からの転職としても同様です。違う視点をもつことができ自身のメリットになることは間違いないです。


個人的に感じたことですが、転職活動を通して、自分の人生を能動的にデザインしていると実感しました。人によって違うものの学校入学~卒業~入社まで時期が大体決まっています。自分で決めているつもりでも少し受け身の人生だと私は感じます。

ただ、転職は決まっておりません。人によってバラバラ。決断も自分次第です。変化をおこすというのは時にエネルギーを伴いますが、だからこそ、自分の人生を見つめ直すいい機会となると思います。


転職活動は時間的に余裕があるとスムーズに進むことができるし、よりいい条件を発見することができます。少しでもお考えだったら気軽に登録だけでもしてみるというのもありではないでしょうか。

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