薬剤師の転職体験談(44):OTC部門から調剤併設型の大手ドラッグストアへ転職


(写真はイメージです)


私は現在37歳で東京に住んでいる男性です。新卒で入社した会社から転職をした経験をお話しします。


転職前はどんな仕事をしていたか

新入社員の頃だったので15年位前の話になりますが、転職前は中堅ドラッグストアでOTCの仕事を2年間していました。

この会社を選んだ理由は、売り上げが急成長していたこと、全国展開をしていなかったので転勤する心配がなかったこと、そして、会社訪問時の面接で社長から幹部候補と言われたことです。


当時はOTC部門または調剤部門の職種を選べることができましたが、調剤部門に比べるとOTC部門の給与の方が若干高かったことに惹かれたのでOTC部門を選びました。

皆さんにとってOTCの仕事は、薬の説明など「医薬品関連だけ関わっている」とイメージしがちですが、実際は医薬品全般の業務に加え、雑貨や食料品の品出し、発注、POP書き、入金業務、運営管理、バイトやパートの教育など多岐に渡るものでした(このような理由から調剤よりも給与が高かった)。


また、新商品やプライベートブランドの商品育成のために商品別にチームを作り、販売促進の勉強会なども定期的に行っておりました。その成果の一環として、販売コンクールが年に何度かありました。

このような職務で給料は月30万円、ボーナスが年額80万円で残業代はなしでした(昇給もなし)。


なぜ転職しようと思ったか

入社時は希望とやる気に満ち溢れ、会社の理念や商品、日々の業務に関して学ぶことが楽しくて毎日が充実していました。

ただ、お客様度外視の接客で半ば強引に購入させていたことに疑問を抱いていました。それは私だけでなく同期や先輩方も同じで、何人も辞めていくことに。


それと同時に、開店から閉店まで通しで仕事をする日々が日を追って続くことになり、少しの休憩時間でさえも店舗にいることが苦痛になってきました。

肉体的にも精神的にも疲れ切ってしまっている自分がいて、交通量が多い道路で信号待ちをしていた時に飛び込めば楽になるのかなと考えてしまったことも何度かあります。


その頃から転職を考えていましたが、転職イコール職場を離れることなので親切に指導をして頂いた店長や先輩方、一緒に働いていたスタッフに辞めることを伝えることにとても罪悪感があり、なかなか言えず仕舞いでした。

しかし、心身共に病んでしまったらこの先がないと思ったので、2年が経とうとしている頃、お世話になった人達にしっかりと自分の考えを伝えて転職をしようと決心をしました。


どんな転職活動をしたか

最初はある転職サイトに登録をしました。

直ぐに連絡があり、簡単な面接と履歴書の提出をするために事業所に伺いました。

個室に通され、履歴書を見ながら今までの職務経歴やどのような転職先を希望なのかを担当者から聞かれたので、前の会社のような環境ではなく自分が成長できる場所で働きたい、OTC業務だけでなく調剤経験もしっかりとさせてくれる会社で働きたいことをお伝えしました。


会社選びに失敗をしたくなかったので真面目に聞いて欲しかったのですが、残念なことに隣の部屋で社員の方々が仕事ではない雑談話に花を咲かせていた声が聞こえていたので、この会社は大丈夫なのかなと少し疑問を抱いてしまいました。


後日、年棒550万円で週休2日、働き易い環境の薬局の案件を頂いたので、薬局訪問をすることに。その薬局に到着して入ってみると、子供の患者さんで溢れていました。

調剤室には年配薬剤師が4人いたのですが、調剤業務に携わったことがない私でも遅いのではないかなと思ってしまうぐらいのんびりと仕事をしていました。

このような状況を観て、薬局のオーナーは業務の効率を高めたいために年棒550万円で若い薬剤師を募集していたのかなと思ったので、この案件は見送ることにしました。


次の案件は年棒600万円のドラッグストアでした。調剤も何店舗か運営をしていると聞いたので、見学に行くことにしました。

調剤薬局の店舗を見学してみると、インフラが整っていないイメージがあり、社員2人であとはパート薬剤師で構成。取り敢えず運営している感じが漂っていたので、社会人として成長できないと思い、今回の案件もお断りをしました。

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2件の案件しか頂いていなのですが、この転職サイトを運営している会社自体に問題があり、そしてここに登録をする会社自体にも何か問題があるのではないかと感じてしまい、他の転職サイトに登録をすることに決めました。

次に登録をしたサイトは、そのサイト内に色々な業者が案件を登録しているスタイルになっていました。色々な業者が入っているので、案件の数は前回と比較にならないくらいの件数だったので選択の幅が広がりました。


魅力的な案件がいくつかあったので連絡をしてみると、その案件は終わっていますがこちらの案件ならありますという回答が何度かありました。要するに、募集終了もそのまま掲載を続け、連絡をしてくる人に違う店舗を紹介するやり方だったので、このサイトの利用も直ぐに止めました。

2つの転職サイトから分かったことは、転職が決まれば斡旋会社に年棒の何割かが入って来るので、転職希望者の意見はあまり考慮していないことでした。上記の理由から、今度は業者を頼らずに知人の話を参考することにしました。


何人かの知人から調剤薬局やドラッグストアの話を聞いた中、調剤併設の大手ドラッグストアに興味を持ったので、早速、お客さんのふりをして覆面調査に行くことにしました。

店内に入ってみると、店舗内はクリンリネスに努めているからかとても綺麗で清潔感があり、従業員も生き生きと仕事をしているように感じました。そして、商品はラインナップが多く、毎日買い物をしていても飽きの来ない作りになっていました。


以前働いていたドラッグストアとは全く印象が違いとても好感が持てたので、帰宅後、本社に電話をして興味があることを伝え面接を受けることにしました。

面接で言われた条件は、1日8時間労働に1時間30分の残業代込みで年棒650万円、それ以外に残業をするときは残業代も付きますと言われました。

また、福利厚生に関しては社員割引で買い物をすることができて、有給休暇の消化に関しては何も言いませんとのこと。

面接で言われことを考慮した結果、店舗と社風が気に入ったので、この会社に転職をすることに決めました。

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転職後の職場の様子、感想

今では調剤併設店が主流になっていますが、私が働いていた頃はドラッグストアと調剤薬局に分かれている会社が殆どだったのでとても斬新的でした。調剤経験が全くなかったのでレセコン入力や用法などの業務を覚えるのが大変でしたが、薬剤師の資格が活かされているなと実感できました。

また、複数の社員で商品管理をすると発注個数などの考え方がそれぞれ違うので、売り場が効率良く機能しない欠点が以前の職場にはありましたが、転職後の会社は薬剤師と一般社員の仕事がきっちりと区別されているので、売り場の管理がしっかりと機能していました。


接客に関しては社員各々の考え方でお客様にアドバイスをすることができたので、ノルマがないぶん気持ち的にはとても楽になりました。強引な接客はお客様に対してマイナスのイメージを与えてしまいリピートに繋がらないけれど、ノルマがない接客はお客様に対して良いイメージを与えるのでリピートに繋がります。

1回の利益や売り上げは下がるかもしれないけれど、トータルはプラスになるので絶対にこの経営方針の方が良いのではないかと思います。


労働環境に関しては、従業員・パート・バイトの面では辞める人が殆どいなく、雰囲気がとても良い会社だと感じました。離職率は他のドラッグストアに比べて低いのに加え、薬剤師は転職で来た方が結構いました。


これから転職する人へのアドバイス

転職に関して真っ先に頭に浮かぶことは、「転職サイトに登録をして案件を待とう」だと思います。私も同じような考えで転職活動を行っておりました。

登録をして待つことは悪いことではないのですが、業者は報酬のために働いているので成功させたがる傾向にあります。故に、良い情報だけを伝えている可能性も少なからずあるので、完全に業者の言葉や情報を信じるのではなく、その案件を自宅に持ち帰って知人に相談をしたりデメリットを考えたりするなど、気持ちに余裕を持つことが成功に繋がると思います。

あとは、私みたいに知人の情報を頼りに会社を絞り、お客さんや患者さんのふりをして職場や人間観察をする。そして、自分に合っているのかを考える。これならば、責任は自分にあるので後悔はしないと思います。

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