薬剤師、転職エージェントとの付き合い方は?



薬剤師が転職活動をする上で、かなりの高確率で耳にする言葉が「転職エージェント」です。簡単に言うと、転職支援会社に所属する担当者ですね。転職活動でお世話になったという方も少なくないはずです。

ところが、この転職エージェントに対する評価は人それぞれです。転職活動ですごくお世話になったと感謝をしている方がいる一方、「不愉快な経験をした」とマイナスのイメージを持つ方もいます。転職エージェントは薬剤師にとって味方なのか、敵なのか?


結論から言うと、転職エージェントを上手に活用すれば転職活動を非常に有利に進めることができます。ですが、そのために事前に知っておきたいことがいくつかあります。

ここでは、薬剤師として転職活動を成功させるための、転職エージェントとの付き合い方について紹介します


薬剤師の転職エージェントとは?

まず、おさらいです。転職エージェントとは、転職支援会社に登録した時に転職希望者に割り当てられるサポート担当のことです。ただ、人によって会社によって呼び方が微妙に違います。

「求人エージェント」とか「(転職)コーディネーター」とか、「キャリアコンサルタント」などですが、実質的には全部同じです。ですので、この記事では用語の混乱を避けるため、転職エージェント(ないし求人エージェント)という言葉で統一します。


転職支援サイトに登録すると、早ければ数時間で、遅くとも翌日にはその会社の求人エージェントから電話があります。よほど遠方の方でない限り、求人エージェントが直接会って話を聞きたいと言ってくるはずです。

時間が許す限り、直接会って転職先の希望条件を伝えるといいでしょう。


薬剤師求人エージェントお仕事は?



転職支援会社(のサイト)に登録すると転職エージェントが担当として付く、まではご理解いただけたかと思います。では、この転職エージェントは具体的に何をしてくれるのでしょうか?一つずつ見ていきましょう。


転職希望条件のヒアリング

まず最初に、直接会って転職希望者の勤務先への条件を聞くことから転職サポートが始まります。どんな職種を希望するか(薬局?DS?病院?)、時給はどの位を希望か、どの程度の距離なら通勤可能か、週何日働けるか、などです。

こうした勤務条件の基本情報に加え、「人間関係のよい職場がいい」とか、「バリバリ働ける職場がよい」といった、数字では表現しづらい要望もあるはずです。こういった要望もキチンと伝えましょう。


キャリア相談に乗ってくれる

これも転職エージェントとの面談時に行いますが、自分のキャリアプランを相談するとよいでしょう。例えば、当面はパート勤務を希望するけど子供が大きくなったら正社員として働けるように今から準備しておきたい、といった方もいると思います。

5年後、10年後を想像して、自分がどんな働き方をしていたいかも相談するとよいでしょう。

転職候補先の紹介

転職希望者からヒアリングした情報を基に、転職エージェントが転職候補先をいくつかピックアップしてくれます。その中から気に入ったものを選びましょう。転職エージェントが、先方との面接の設定までしてくれます。


職務経歴書・面接の指導

希望者には、職務経歴書の書き方や面接についての指導が受けられます。特に、初めての転職活動をされる方は職務経歴書について教わっておいて損はないはずです。

また、大手の転職支援会社では英語での職務経歴書の書き方も教えてもらえます。外資系企業を受ける方なら、是非活用したいですね。

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面接に同行してくれる

希望すれば転職エージェントが面接の席に同席してくれます。もちろん、転職エージェントが同席したから面接の成功率が上がるということはありませんが、面接は何かと不安になるものです。心細いという方は同行をお願いしましょう。


転職希望先との条件交渉

給料や勤務日の条件交渉は、転職希望者からすれば結構なストレスです。それらを転職エージェントが代わりにやってくれます。ちなみに、面接の前に条件交渉が終わっているケースも多く、その場合面接は単なる「顔合わせ」という場合もあります。


薬剤師求人エージェントを使うことのメリットは?



先ほど、転職エージェントの仕事内容について見てきましたが、改めて転職エージェントを使うことのメリットについて見ていきます。


独りよがりな転職活動を避けられる

現在は情報に溢れており、本や雑誌・ネットで調べればいくらでも情報が手に入ります。特にネットでは転職についての情報が無料で手軽に集められるので、転職活動をする薬剤師の方には大きな武器になります。

ところがネットの情報には、ウソやデタラメ、古くて今では役に立たない情報も少なくありません。もちろん中には正しい情報もあるのですが、数多くの情報から正しい情報だけ抽出するのは至難の業です。


たとえば、薬剤師転職に関わるネット情報で、「調剤薬局から病院へは転職できない」というものがあるとします。確かに、昔は病院は薬剤師の中途採用はほとんど行っていませんでした。病院薬剤師になるには、新卒で採用されるしかなかったのです。

ですが今や、病院でも薬剤師の中途採用は珍しくなくなりました。ですが、先ほどの情報を鵜呑みにした方は、元々は病院への転職を希望していたのに諦めてしまうかもしれません。


このように、昔は正しかったけど今は正しくない、という情報は沢山あります。薬剤師に限らずですが、転職市場は常に変化しているのです。

そうした求人転職の最新情報は、転職エージェントから直接教えてもらうのが一番です。ネットは便利なツールですが、ネットだけに頼ると独りよがりな転職活動になってしまうので、その点は注意が必要です。


客観的なアドバイスがもらえる

これは1番とも関係するのですが、転職活動をしていると「目先の条件」だけに目が行き、トータルで見るとマイナスの選択をしてしまうことがあるので、気を付ける必要があります。


これは実際にあった話ですが、ある薬剤師さんは自宅近く(歩いて5分)の調剤薬局への転職を希望しましたが、転職エージェントは反対しました。自宅から近すぎると「良くない噂」を耳にすることになり、これが結構なストレスになる方が多い、というのです。ですが、この薬剤師さんは取り合わず、その薬局に面接の予約をしてもらいました。


ところが、ある日その薬局のそばを通ると、患者さん達がその薬局の悪口を言い合っているのを目の当たりにして、その薬剤師さんはショックを受けました。悩んだ挙句、転職エージェントに連絡を入れて面接をキャンセルしてもらいました。

結局この方は、転職エージェントが最初に薦めた隣町の調剤薬局に転職し、今でも満足して働いています。

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この話のポイントは、「自宅そばの調剤薬局に就職するのは止めましょう」ということではありません(もちろん、オススメはしませんが)。そうではなくポイントは、「転職エージェントは、あえて転職希望者の気に入らない提案をした」という点です。


転職希望者からすると、求人先の給与だったり自宅からの距離といった「分かりやすい条件」に目が行きがちです。そしてそれがいつも間違っている、という訳でもありません。

ですが、そうした目先の条件から距離を置いた、つまり客観的なアドバイスをしてくれるのが転職エージェントです

もちろん、それでも自分の意見を貫くというのも一つの選択肢ですが、別の目線からのアドバイスをもらえるのは転職活動において非常に重要です。これも、転職エージェントと付き合う大きな利点の一つです。




転職先との面倒な条件交渉が必要ない

転職支援会社を使わずに自分一人で転職活動をして、最もストレスになると言われてるのが求人先との条件交渉です。面接担当者に向かって堂々と、「これだけのお給料をください」とか「この日はお休みをください」と言える人は多くないでしょう。

仮にそうした要求ができたとしても、相手がそうした要求行為を気にいらない可能性もあります。「働く前から給料の話かよ!」と、不快に思う担当者もいるかもしれません。

誤解のないように書くと、こうした勤務条件の交渉自体は正当なものです。雇用主も従業員も、どちらも納得した条件で合意することで、お互いに気持ち良く働けるからです。


ですが日本人は元々、こうしたお金の交渉に慣れていません。勤務条件の交渉自体は正当でも、つい感情的になってしまう方もいます。働き始める前から、感情的な議論になってしまうのは望ましいことではありません。


ところが不思議なもので、第三者が代わりに交渉することで、金銭面を含めた条件交渉は冷静に行えます。この「第三者」として代わりに勤務先と交渉してくれるのが転職エージェントです。

実際、転職支援会社を使った薬剤師に聞いたところ、転職エージェントが先方と交渉してくれたのが一番助かった、といった意見が多数聞かれました


無料で利用できる

転職エージェントのメリットを色々と書いてきましたが、こうした転職支援のサポートを無料で受けられるのも大きなメリットの一つです。

ちなみになぜ無料で利用できるのかというと、転職希望者の転職が決まると、転職を紹介した勤務先から転職支援会社に報酬が支払われるためです。

このように、転職サポートを無料で受けられるのは大きなメリットですが、実はデメリットとも隣り合わせです。詳しくは改めて取り上げます。

薬剤師の転職エージェントを利用する上での注意点は?

今まで転職エージェントのメリットとか良い面を取り上げてきましたが、付き合う上で注意すべき点もあります。以下では、転職エージェント(転職支援会社)との付き合い方での注意点を紹介します。


沢山の転職サイトに登録すると却って大変

引っ越しの一括見積りサービスをご存じでしょうか?その一括見積りサービスに登録すると、その会社と提携する16社もの引っ越し会社から見積もりの連絡が来ます。

確かに1社単独で引っ越しの見積もりを出してもらうよりも、16社の方がよりよい条件を引き出せるでしょう。ですが、16社も相手にするのはすごく大変です。


転職支援会社についても同じことが言えます。確かに、多くの転職支援会社に登録した方がよりよい求人情報を得られる確率は高まります。ですが、あまりに数を増やし過ぎると各社の転職エージェントからの提案で収拾がつかなくなる恐れがあります。


また、各社が抱えている求人情報が重複していることもよくあります。特に中小の転職支援会社が扱う求人情報は、ほぼ確実に大手の転職支援会社も抱えています。中小の転職支援サイトに数多く登録しても、メリットよりもデメリットの方が多いです。


転職エージェントのいいなりにならない

先ほど、転職サイトは無料で利用できるのがメリットだけど、同時にデメリットでもあると書きました。なぜデメリットもあるかというと、彼らが報酬を貰えるのが転職希望者を転職先に紹介した時でして、つまり成功報酬だからです。

このため、悪質な転職支援会社では転職エージェントが薬剤師に対して、その意向を無視した提案をすることがあります(たとえば、ブラックな職場の調剤薬局とか)。


先ほども書いた通り、転職エージェントは薬剤師の転職活動で役立つ存在です。彼らの客観的なアドバイスは貴重ですし、大多数の転職エージェントは良心的です(特に大手ほど)。ですがその一方で、彼らの意見を100%信じ切らず、少しだけ距離を置いて意見を聞くことも大事です。

では、実際に転職エージェントとのやりとりで、どんな点に注意すればいいでしょうか。


彼らの利害関係が絡むのは、転職候補先の紹介です。そこで転職エージェントの説明を一応聞きつつも、多少は疑いを頭の片隅に持っておくことです。では、転職候補先を見極めるにはどうすればいいでしょうか?

一つは面接です。職場の雰囲気が悪い勤務先だと、面接担当者の態度からも自然と雰囲気がにじみ出ます。面接でフィーリングが合わないと感じたら、断った方が無難かもしれません。




もう一つが、(転職が決まる前に)職場を見学させてもらうことです。職場内の雰囲気を直接見せてもらい、働いている方々の様子を直に見ると参考になることが多いです。

もし職場見学を断る勤務先があったら、そこへの転職は慎重に判断した方がよいかもしれません。


つまり、転職エージェントのアドバイスは注意して聞くべきですが、彼らの利害が絡まないアドバイス、たとえばキャリア相談とか職務経歴書の書き方などは、素直に聞くとよいでしょう。なお、以下ではその他注意すべき転職エージェントを箇条書きで挙げております。


<こんな転職エージェントは要注意!>
・こちらの希望と全然マッチしてない転職候補先ばかり紹介してくるエージェント

・特定の(しかも条件的に微妙な)候補先をやたらゴリ押ししてくるエージェント

・キャリア相談に乗らない、こちらの話を聞こうとしないエージェント

・電話口の口調がぞんざい、上から目線のエージェント



基本は複数の会社に登録(それも大手限定!)

先ほども書いた通り、多くの転職サイトに登録するのはメリットがありません。といって、どこか特定の一社だけ登録すればよいかというと、そんなことはありません。


先ほど紹介した悪質な転職エージェントは中小の転職支援会社ほど多くいます。ですので、中小の会社は避けるべきです。その点、大手の転職支援会社であれば良心的なエージェントが沢山いますが、どんな大企業でもそうですが、中にはクセのある人もいます。

また、たとえ良心的な求人エージェントだとしても、お互い人間ですから、あなたの相性がよくないかもしれず満足なサポートを受けられない可能性もあります。


そういうこともあり、転職支援会社には最低2つ、できれば3つは登録するべきです。逆にこれより多くなると、転職エージェントとのやり取りが面倒になってくるので、登録社数は増やすべきではありません。

以下では、転職エージェントのサポートに定評のある大手の転職支援会社を紹介しますので、参考にしてください。

薬剤師の転職にオススメの求人サイトは?



薬剤師の転職にオススメのサイトを2社紹介します。一社は、薬キャリです。業界最大手ということもありますが、担当者の親身な相談には定評があります。単なる就職支援だけでなく、今後のアドバイスにも乗ってもらえる心強い会社です。就職活動ではぜひ登録しておきたい一社です。

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オススメのもう一社はリクナビ薬剤師です。薬剤師の就職・転職活動で登録者数のNo.1の会社です。人気の秘密はその求人数の多くで、公開・非公開も含めて数多くの薬剤師求人を揃えています。担当者のサポートは薬キャリには負けますが、やはり抱えている求人数は魅力的です。併せて登録しておきたい一社です。

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