薬剤師の学校・資格試験について



薬剤師は安定的な収入が得られるだけでなく、性別に関わらず一生続けることができる職業です。同時に病気で苦しむ人をサポートし、地域の人々の病気予防や健康づくりに貢献することもできます。

薬剤師になるには、国家試験に合格して免許を取得する必要があります。ここでは薬剤師の学校や資格試験について詳しく紹介しています。薬剤師を目指すのに年齢や性別は関係ありません。これから薬剤師を目指す方は、ぜひご参考になさってください。


薬剤師になるには



薬剤師になるには、いくつかの条件があります。その条件にはケース毎に細かい決まりがあり、過去に何度か改定されてきました。改定は時代のニーズや薬剤師に求められる役割の変化などによるものです。

では、以下にこれから薬剤師になる方のために、薬剤師への道のりを詳しく紹介します。

薬剤師への道のり

(1) 薬科系の大学に入学する
薬剤師になる最初のステップは、薬学系の大学(薬科大学または薬学部がある大学)への進学です。進学先には国立・公立・私立の3種類がありますが、短大や専門学校、夜間部(第二部)、通信制などはありません。

(2)大学で薬学課程を修める
薬科系大学で薬学課程を修め、卒業することによって薬剤師国家試験の受験資格が得られます。受験の申込みをする時点で卒業見込みでも構いませんが、大学が発行する卒業見込証明書を提出する必要があります。

(3) 薬剤師国家試験に合格する
大学で薬学課程を修めて卒業(または卒業見込み)となったら、薬剤師国家試験を受験し合格を目指すことになります。この国家試験に合格した人だけが薬剤師資格(免許)を取得することができるのです。

(4) 上記以外の道のり
上記で紹介した(1)~(3)以外にも薬剤師になる方法はあります。1つは外国の薬学校を卒業し厚労大臣の認定を受ける、もう1つは旧4年制の薬科系大学を卒業していて国家試験受験資格認定を受ける方法です。ただし、これから薬剤師を目指す場合、あまり現実的な方法とはいえません。

薬剤師国家試験とは



薬剤師として必要な知識と技能を判定するのが薬剤師国家試験です。この試験は薬事法という法律で規定されるもので、合格者は厚生労働大臣から薬剤師免許を受けることができます。

試験内容は物理や化学・衛生・薬理・薬剤・法規などで、基本合格点は全配点の65%以上、一般問題は各科目の正当率が配点の35%以上、必須問題は各科目の正当率が配点の50%以上(全配点の70%以上)です。

薬剤師国家試験は基本的に1年に1回(毎年3月頃)開催されています。ここ数年の受験者数は1万1000名~1万4000名、合格者数は7000名~9000名、合格率は60~63%です。

薬剤師資格について

薬剤師の資格は正式には「薬剤師免許」といい、国家試験に合格した者に与えられるものです。この資格を持たない者は薬剤師として就業することはできません。

薬剤師資格を取得することによって行なえる仕事はたくさんあります。その代表的なものが薬剤の調剤や服薬指導、第一類医薬品を販売する薬局の管理薬剤師、医薬品の品質管理・製造管理、学校薬剤師などです。

ほかにも薬剤師資格を持つことにより、保険薬剤師や衛生管理者、薬事監視員、麻薬管理者、食品衛生管理者などの資格を取得することができます。

<ここまでのまとめ>

  • 薬剤師国家試験に合格すると薬剤師資格が取れる
  • 国家試験を受けるには薬科系大学の卒業が条件
  • 薬科系大学は6年制のみ、短大や専門校はない
  • 国家試験は年に1回開催で合格率は60~63%

下記では、薬剤師の学校や試験に関する記事をまとめています。ぜひこちらも参考にしてください。


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以上、薬剤師になるための道のりと方法について紹介してきました。次に薬科系大学の薬学部はなぜ6年制になったのか、どんな変化があるのか等を分かりやすく説明します。


薬学部6年制への期待



薬剤師国家試験は2015年(平成27)に第100回を迎えました。第1回は1949年(昭和24)の開催ですから、長い歴史を持つ試験ということができるでしょう。70年近い歴史を有する薬剤師国家試験は社会のニーズに合わせて、何度かの改革が行なわれてきたのは周知のとおりです。

その大きな変革のひとつが、2012年(平成24)に実施された薬学部6年制への移行です。これまで薬学部は4年制であったものが、薬剤師法・学校教育法の改正により6年制へと移行することとなりました。

6年制になったのはなぜ?

薬学部6年制への移行は、大学のみならず薬剤師業界にとっても大きな変革です。その目的について学校教育をつかさどる文部科学省では、「医療技術の高度化・医薬分業の進展に伴って高い資質を持つ薬剤師を養成するため」としています。

一方、健康や医療をつかさどる厚生労働省は、「薬剤師に育成に加え、医薬品の創製や開発・製造などに従事する研究者・技術者などの人材の養成」を挙げています。特に厚労省では「臨床に係る実践的な能力を培う」を主目的とするなど、先進国のなかでは遅れている我が国の薬剤師教育の充実への期待が大きいようです。

6年制で変わったこと



薬剤師になるための薬学部が6年制になったことで、最も大きく変化したのは「実習を重視するようになった」という点です。これまでも薬学部では実習が行なわれていたものの、6年制への移行で実習期間がより長く充実した教育が受けられるようになりました。

具体的には病院や薬局での実習が合わせて6か月間程度、カリキュラムに取り入れられています。大学での講義だけでなく現場での実習が充実したことで、より実践的な知識とスキルが身に付けやすくなったといえるでしょう。薬学生の立場から見ると、大学卒業後の就職を見据えた即戦力が付くということになります。

4年制はどうなったの?

薬剤師国家試験の受験を前提にした薬学部6年制への移行ですが、4年制の薬学部も全廃されたわけではありません。実際、日本の薬科系大学には4年制の課程である「薬科学科」も残されています。

4年制の「薬科学科」が存続する目的として文科省は、「薬学の基礎的知識を持って社会の多様な分野で活躍する多様な人材を養成するため」としています。例えば大学から大学院に進んで研究者を目指したり、製薬会社などの企業で研究・開発に携わる人を育てようというわけです。


6年制・4年制を問わず、大学で薬学を学ぶ学生に対しては大きな期待が寄せられています。社会の少子高齢化なども相まって、今後はさらに薬剤師や医薬品の研究・開発職が求められる時代になってくるでしょう。


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<薬剤師の学校・資格試験についてのまとめ>

  • 薬剤師国家試験は6年制薬科系大学卒業が受験条件
  • 国家試験に合格すると薬剤師の資格が取得できる
  • 6年制への移行の目的は高資質の薬剤師育成のため
  • より実践的な教育のため病院や薬局の実習が増えている
  • 医薬品の研究開発に携わる薬剤師の育成も大きな目的

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