薬剤師派遣の法律に関するQ&A、注意点はある?



派遣薬剤師として働くなら「労働者派遣法」という法律を知っておくと便利です。法律というと少しむずかしく感じますが、派遣の仕事をするうえで知識があるとないとでは働き方も違ってくるからです。

ここでは薬剤師派遣に関する法律を分かりやすく解説します。


現在の労働者派遣法について

派遣で働く人に関する法律「労働者派遣法」は、1986年(昭和61)に初めて施行されました。その後、社会の変化に応じて改正されており、最近では2012年(平成24)と2015年(平成27)に一部改正が行なわれています。

以下に、現在の「労働者派遣法」について、派遣で働く薬剤師に関係のある部分を紹介しましょう。

短期契約は原則として禁止

これまで派遣社員では契約期間に関わりなく、派遣会社と労働契約を結ぶことができました。例えば、派遣薬剤師がある調剤薬局に1週間だけ派遣されるという契約も可能だったのです。現在ではこのような短期契約(30日以内)は原則禁止となっているので注意が必要です。

短期契約が原則として禁止されているのは、短期的な就業(雇用)では派遣会社や派遣先が雇用管理の責任を果たせないと考えられるためです。派遣社員の雇用の安定や保護を目的にしたのが、この短期契約禁止ルールといえるでしょう。

退職後1年は同社への派遣禁止

正社員として働いていた会社を退職したあと、同じ会社で派遣社員として働くことはできません。例えば、あるチェーン系ドラッグストアの会社で正社員として勤務していた薬剤師がいたとします。その薬剤師が退職してから1年以内は同じ会社で派遣薬剤師として働くことは禁止されているということです。

このルールが作られたのは、雇用主側が正社員を退職させてから、雇用条件の劣る派遣社員として働かせるのを防ぐためです。派遣社員の短期契約禁止と同様、派遣で働く人の雇用の安定や保護を目的に作られたルールです。

退職後1年以内は同じ会社で派遣薬剤師としては勤務できない点には十分に注意してください。


薬剤師派遣のQ&A



薬剤師派遣に関する「労働者派遣法」に関する疑問を、Q&A形式で具体的に説明していきます。どうぞ、みなさんのお仕事の参考になさってください。

Q:派遣が認められていない職場がある?

A:派遣が禁止されている職場は2種類あります。

(1) 正社員として勤務していた職場
正社員で働いていた職場では、退職後1年以内は派遣社員として勤務できません。その職場で派遣として働けるのは退職後1年を過ぎてからになります。結婚や出産などで退職した会社には1年後でなければ派遣薬剤師として働けないことは頭に入れておきましょう。

(2) 3年間派遣社員として勤務した職場
派遣社員として3年間働いた職場は、原則として3年目以降は派遣としての勤務が禁止となりました。同じ職場で派遣社員として働けるのは3年が上限ということです。これが「派遣の3年制限」というルールで、同じ職場とは組織単位(課・部・グループ)を指します。

薬剤師の場合は同じ会社の違う課や部で働くというケースは少ないので、実質的にその職場では働けないという結果になるので要注意です。ただし会社単位での禁止ではなく、同じ会社の別の店舗の薬局やストアなら3年以降でも可能になります。

Q:管理薬剤師の派遣はある?



A:基本的に管理薬剤師の派遣は認められていません。

管理薬剤師は「薬事法」という法律で、薬局や製薬メーカーなどに設置が義務付けられている責任者です。

他の勤務先や職業との兼任は禁止されているほか、パートやアルバイトで管理薬剤師をしている人はほとんどいないのが現状です。管理薬剤師として働くなら派遣よりも正社員を目指すほうがいいですね。


「労働者派遣法」でも派遣の対象から管理薬剤師は除外されています。その理由について「派遣法」では明確な説明はないものの、「薬事法」によって管理薬剤師の氏名は地方厚生局に届け出ると定められているためと考えられています。

派遣契約では特定の人物を一定期間派遣する義務がないため、理論的には派遣薬剤師を管理薬剤師として届け出るのはむずかしいという事情があるからです。

Q:短期派遣(日雇派遣)の原則禁止とは?

A:派遣では30日以内の短期契約が原則として禁止されています。

30日以内とは派遣の労働契約が30日以内であるという意味です。派遣薬剤師として契約するとき、派遣先で働く期間が30日以内では認められません。つまり、派遣で働くには少なくとも31日以上の契約をする必要があるわけですね。

このルールには例外があり、下記の人は30日以内の契約でも派遣で働くことが可能です。

  • 60歳以上である
  • 学校教育法で定めた学校の学生または生徒である(雇用保険の適用を受けている者は除く)
  • 本業の年収が500万円以上である
  • 世帯の主体生計者以外の者である(世帯の年収500万円未満の者を除く)

上記に当てはまるケースとしては、定年退職後の方や年収500万円超でWワークをする方、配偶者が年収500万円超の方などが挙げられるでしょう。


薬剤師派遣に関する法律を理解し、ルールを遵守すれば派遣というワークスタイルを活用することができます。もし薬剤師の方で派遣の求人先を探したいなら、薬剤師を対象にした転職エージェントを利用するというやり方がオススメです。

「派遣労働法」がちょっと分かりにくい方でも、薬剤師専門の転職支援エージェントでは専任リクルーターが親身に相談に応じてくれますので積極的に活用してください。

<薬剤師派遣の法律に関するQ&A、注意点はある?のまとめ>

  • 派遣では30日以内の短期契約は原則禁止されている
  • 1~3日間といった日雇契約も禁止なので注意しよう
  • 正社員で働いていた会社も退職後1年は派遣勤務できない
  • 結婚退職した職場に1年以内に派遣で勤務するのも禁止
  • 管理薬剤師の派遣は法律で認められていないので要注意

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