薬剤師が就職難になるって本当?



薬剤師は求人需要が安定している職業として知られています。その薬剤師が就職難になると聞くと「まさか」と驚く人もいるかもしれません。薬剤師は就職・転職ともに「売手市場」といわれ、調剤薬局・ドラッグストア・病院・製薬会社などから引く手あまたの存在だったからです。

ところが昨今では「薬剤師の高い需要にも翳りが見えてきた」といわれます。はたして薬剤師が就職難になる時代が近付いているのか、その理由は何なのかを詳しく探ってみました。薬剤師が就職難になるのか、ならないのかは重要な問題です。ぜひ、みなさまのご参考になさってください。


薬剤師が就職難になると言われる理由は?


2006年問題が就職難の発端に

2006年に学校教育法が改正され、薬科大学や大学薬学部が新設ラッシュになったのは記憶に新しいニュースです。それ以前は46校しかなかった薬科大学や大学薬学部が急増し、現在では74校を超えるという事態に至っています。

その結果、2009年の薬剤師国家試験の合格者数は1万5000人超、2010年には薬科大学や大学薬学部の学生の定員が1万3000人超という最高数となりました。こうした点から、「近い将来、薬剤師が過剰になる」「薬剤師が就職難になる時代が来る」と叫ばれるようになったのです。

登録者販売制度もスタートした

薬科大学の新設ラッシュが起こった2006年に、薬事法の改正によって薬剤師に大きな関係がある制度がスタートしました。それが薬剤師でなくても一般医薬品を販売できる「登録者販売制度」です。

この制度は薬剤師免許を持たない人でも、都道府県に登録すれば医薬品を販売できるとするものです。法改正以前は一般医薬品を販売するには薬剤師免許が必要でした。しかし、新たな制度のスタートで、ドラッグストアなどでは薬剤師数を減らすところが出てきています。薬科大学や大学薬学部の新設ラッシュと相まって、制度の発足は薬剤師の求人需要を減らす原因のひとつとなっているのです。

薬剤師需要には地域差が生じている

「薬剤師が就職難?そんなはずはない」「うちの薬局は薬剤師不足で困っている」という調剤薬局オーナーはたくさんいます。逆に「薬剤師数は十分足りている」「給料を上げなくても良い薬剤師が集まる」というオーナーもいます。

実をいうと薬剤師需要には大きな地域差が発生しています。厚労省の統計調査でも、都市部では薬剤師が余り気味なのに対し、地方では薬剤師不足が深刻化しているというが出ているのです。

これは人口減少と高齢化が進んでいる地方では薬剤師不足が進んでいるのに対し、都市部では多少給料が少なくても働きたいという薬剤師が多数いるためと考えられます。ある意味では、すでに都市部では薬剤師の就職難が始まっているといえるでしょう。


薬剤師の就職難は起こらないと言われる理由は?



薬剤師の過剰が懸念されるなか、「現実に薬剤師が就職難になることはない」という意見もあります。いったい、どのような理由で就職難は起こらないのかを見ていきましょう。

薬剤師以外の仕事に就く人がいる

薬剤師の資格取得には6年制大学への進学や卒業までの勉学、国家試験の受験と合格など、数多くのハードルが存在しています。そんな苦労をしてまで薬剤師免許を取得したからといって、すべての人が薬剤師職に就くとは限りません。

厚労省の統計調査では、薬剤師資格を取得した人の約3割が「薬剤師免許を必要としない職場」に就職しています。例えばある年度に1万人の国家試験合格者が出たとすると、うち3000人は薬剤師資格が不要な職業に就いているわけです。

2006年以降の薬科大学と大学薬学部新設ラッシュにも関わらず、いまだに薬剤師不足が叫ばれているのにはこうした理由もあるのです。

休職・退職する薬剤師が一定数いる

現在、薬剤師の約6割は女性が占めています。大学新卒の女性薬剤師は就職後に結婚や出産、子育てを経験するケースが多く、休職や退職する人が一定数存在しています。例えば結婚を機に寿退社する、出産や育児のために一時的に休職する人が多いというわけです。

男性薬剤師は新卒で就職し定年まで働き続ける人が大半なのに対し、女性薬剤師は就職・休職(退職)・ブランク・復帰などの可能性が高いのが特徴です。こうした理由から、常に一定数の薬剤師を補充する必要があり、簡単に就職難にはならないと考えられます。

薬剤師の新たな需要が始まっている



かつては薬剤師の職場といえば、調剤薬局や病院、製薬会社が主でした。その後、ドラッグストアの普及による薬剤師需要が伸びて現在に至っています。その一例が化粧品メーカー、健康食品メーカー、医療機器メーカーです。最近人気の健康サプリメントや美容サプリメントの会社からも多数の薬剤師求人が出ています。

さらに社会の高齢化に伴い、高齢者施設や介護施設、療養型病院からの薬剤師求人が急増しており、この伸びは今後も加速していくと予想されます。患者さんの自宅に薬剤師が処方薬を届けて服薬指導などをする在宅業務を行なう調剤薬局も増えており、この面でも薬剤師需要は伸びていくでしょう。


薬剤師の就職難が心配なら、薬剤師専門の転職支援サイトを活用してみてはいかがでしょうか。薬剤師専門の転職支援サイトを利用すると、自分の希望条件に合った転職先が見つけやすくなります。

こうしたサイトでは、薬剤師の転職に詳しい専任アドバイザーが転職相談に乗ってくれますので積極的に活用しましょう。

<薬剤師が就職難になるって本当?のまとめ>

  • 薬学生の急増で国家試験合格者が増えている
  • 新制度の発足によりOTC販売で薬剤師が不要に
  • 都市部では薬剤師過剰が進んでいるという意見も
  • 一方、地方では高齢化もあって薬剤師不足が深刻
  • 高齢者施設や介護施設からの薬剤師求人が増加
  • 在宅業務を行なう調剤薬局からの需要も伸びている


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