薬剤師(調剤薬局)の退職金の相場は?

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結婚や転職などの理由で薬剤師の仕事をやめる場合、どのくらいの退職金がもらえるのか気になりますよね。

仕事をやめればその間の収入が減るので、その後の生活のためにも退職金は大変重要になってきます。


この記事では、調剤薬局に勤める薬剤師の退職金事情について解説します。


薬剤師の退職金制度、どうなってるの?

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普段の仕事をしている間には、退職金についてはなかなか意識が向きづらいですよね。

ここでは、薬剤師の退職金の基本事項について説明します。

退職金は必ずもらえる訳ではない

現在の職場をやめようと考えている人の中には、退職すれば自動的に退職金がもらえると考えている人もいるでしょう。

しかし実際には、職場によっては退職金をもらえない場合もあるのです。


公立病院勤務などの公務員薬剤師の場合は、退職金の支給について法律で定められています。

しかし一般企業や民間の病院に勤める場合は、退職金制度はそれぞれで独自に定めているため、場合によっては「退職金ナシ」という事もあり得るのです。


とはいえ、退職金は仕事をやめた後の生活の基盤になるものであるため、民間企業でもこの制度を定めているところは多くあります。

まずは就業規定を確認して、自分の勤務先の退職金への対応について知ることが大切です。

<関連記事>:薬剤師のお給料、手取りでどれくらい?

退職金には種類がある!

退職金というと、「退職後にまとまったお金が支払われる」とイメージする人もいるでしょう。

実は「退職金」と呼ばれるものには、以下のように色々な種類があります。

・退職金一時金
退職時に一括して支払われるものです。退職金の額の決定は、基本給をベースに、勤務年数や企業独自のポイント制などによって決められます。


・確定給付企業年金(DB)
退職金を一時的に受け取るのではなく、年金の形で受け取る制度です。「確定給付」という言葉が示すように、退職金の支給額があらかじめ決定されています。

確定給付企業年金は、企業が独自に運用管理を行っています。


・確定拠出年金(DC)
確定給付企業年金と同様に、退職後に年金の形で受け取れる退職金です。

確定拠出年金ではあらかじめ年金の掛け金が決められており、退職金の額は企業の運営実績によって異なります。


・厚生年金基金
国が運営している厚生年金に上乗せされている年金制度です。通常の厚生年金よりも給付額が多くなるので、退職金としても利用されています。

近年では厚生年金基金からDBやDCへの移行が増えています。

退職金をもらうのに条件はある?

退職金は勤務すれば無条件にもらえるものではありません。勤務先から退職金を受け取るには、いくつかの条件があります。

薬剤師に限らず、多くの職業で退職金をもらう必須条件となるのが、「正社員であること」です。


まれに一定の条件をクリアしているパート職員にも退職金を出している企業もありますが、これは一般的ではありません。

また職場によっては、退職金の支給条件に「勤務年数」を挙げていることもあります。


退職金の支給に関しては、会社で独自に決められるので、就業規則など退職金に関する規定を確認してみてください。

<関連記事>:パート薬剤師、時給の相場はどれくらい?


調剤薬局の薬剤師、退職金の相場はどれくらい?

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民間の薬剤師は、公務員の薬剤師と違って退職金が保証されていません。

ここでは、調剤薬局の薬剤師がもらえる退職金の目安について説明します。

薬剤師の退職金の相場は?

基本給が高い薬剤師は、「退職金も一般企業よりも高めになるのでは…?」と考える人もいるでしょう。

職場の規模によって大きく変わりますが、実際には勤続10年で100万円、30年で650万円程が相場です。


これは一般の中小企業と同じくらいか、少し低めの金額です。

同じ年数で考えると、大手企業なら10年で150万円、30年で1,500万円程度まで上がりますから、有資格者といっても退職金はそれほど多くないことが分かります。

調剤薬局・ドラッグストア薬剤師の退職金の相場は?

調剤薬局やドラッグストアに勤務する薬剤師の退職金は、勤続年数5年で43万円、30年で680万円程度が相場です。

チェーン店など規模の大きな職場ほど金額が上がる傾向にあり、逆に個人経営などの小規模な職場では、退職金自体がもらえない場合もあります。


一方で大手の製薬会社や、公務員薬剤師として公立病院で働く場合は、勤続35年で退職金が1000万円を超えることもあります。

世間一般の退職金相場と比較して少ないという事はないものの、薬剤師は職場によって、退職金の額が大きく変わることが分かります。

実際はもっと少ない?退職金にかかる税金は?

給料を得ると、所得税や住民税などの税金がかかりますが、退職金で得たお金にも税金は発生します。

ただし、退職金は一定年数の勤労におけるご褒美や、その後の生活を維持する資金という側面があるため、退職金にかかる税金計算は、給料とは別の方法で行われます。


所得税や住民税の退職金の対象となる「退職所得」の計算方法は、「退職所得=(退職金額-退職所得控除)× 1/2」で、具体的な退職所得控除の金額は以下のようになります。

・勤務年数が20年以下の場合
退職所得控除額=40万円×勤務年数
(※退職所得控除が80万円未満の場合は80万円)


・勤務年数が20年以上の場合
退職所得控除額=800万円+70万円×(勤務年数-20年)

なお、通常は退職時に「退職所得の受給に関する申告書」を提出するので、退職所得にかかる所得税や住民税は、源泉徴収で支払われます。

<関連記事>:薬剤師の年収800万って、どんな求人先?


薬剤師の退職金、知っておきたい事は?

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薬剤師が退職金を受け取るときに、金額の決定方法や自分で確認できるか気になる人もいるでしょう。

ここでは、退職金を受け取るときに知っておくとよいポイントついて説明します

退職金の金額は、どうやって決まるの?

調剤薬局など民間企業に勤める薬剤師の場合、退職金の計算方法は会社によって独自の方法がありますが、

多くの企業が採用している退職金の基本の計算式は、「退職金=基本給(1カ月分)×勤続年数(年)×給付率(%)」となります。


なお給付率とは、たとえば自己都合で退職する場合は60%、会社都合で退職する場合は70%という風に、職場によって数字が異なります。

また企業によっては、自己都合の退職と会社都合で退職する場合について、勤務年数ごとに退職金を決定しているところもあります。

<参考サイト>:退職金の計算方法の種類と考え方|佐伯社会保険労務士事務所

大手の調剤薬局ほど、退職金が高いとは限らない?

公立病院や民間の調剤薬局にかかわらず、多くの薬剤師の勤務先では、基本給をベースに計算した退職金が支払われます。

そのため「手当は多くもらっているが、基本給はあまり高くない」という場合は、退職金の金額もそれだけ抑えられることになります。


特に民間の病院に勤めている薬剤師は、ほかの職場よりも月収が低い傾向があるため、それだけ退職金も少なくなります。

小規模の民間病院のなかには、退職金制度そのものがないこともあります。

退職金の額は自分で確認できるの?

具体的な退職金の額を前もって知りたい人は、勤務先の就業規則を確認してみましょう。

一般に、退職金に関する詳細は「退職金規定」という項目に記載されています。


企業の就業規則は入社後に改定されていることもあるので、最新のものを確認することが大切です。

また、すでに退職金を一時金として受け取っている場合は、退職金支払い明細書を渡されるケースがほとんどです。


退職金支払い明細書では、退職金の計算方法が記載されていることもあるので、就業規則に沿った内容であるかどうか確認するようにしましょう。

<この記事のまとめ>

  • 退職金制度は企業が独自に定めており、中にはもらえない職場もある
  • 退職金には、一時金や年金形式などの種類がある
  • 調剤薬局やDSの退職金は、勤続年数30年で680万円程度が相場
  • 公立病院や製薬会社で勤務した場合の退職金と比べると、かなり少ない
  • 自分の退職金を知りたい場合は、就業規則などから確認できる


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