薬剤師が調剤薬局へ転職する時の注意点は?

調剤薬局薬剤師

薬剤師の転職先として、よく聞くのが調剤薬局です。

後ほど詳しく紹介しますが、調剤薬局の求人数は薬剤師求人のなかで最も数が多いです。


中途採用だけでなく、新卒看護師の就職先としても調剤薬局は人気です。

その一方で、調剤薬局は職場によって勤務条件が全く異なるため、転職を検討するにあたって注意すべき点が多いです。


初めて調剤薬局に転職する方はもちろんですが、過去に調剤薬局の勤務経験のある薬剤師でも例外ではありません。

以下では、調剤薬局へ転職するメリットや、注意すべき点について見ていきましょう。


調剤薬局の薬剤師求人の魅力は?

薬局薬剤師,魅力

ここでは、調剤薬局薬剤師の魅力・メリットについて紹介します。薬剤師の他の職場に較べて、どういう点で魅力的なのか見ていきます。

1.年間休日数が比較的多い

正社員求人数 うち「年間120日以上休み」 うち「年収600万以上」
調剤薬局 40,775件 18,068件
(44.3%)
23,449件
(57.5%)
病院 2,917件 583件
(20.0%)
919件
(31.5%)
ドラッグストア 3,364件 435件
(12.9%)
1,836件
(54.6%)

上は、ある薬剤師求人サイトでの職場別の正社員の求人状況を比較した表です。

上の表を見ても分かる通り、他の職場に較べて調剤薬局の求人が「年間120日以上休み」率が最も高いことが分かります。


特にクリニックの門前薬局の場合、クリニック自体が土日休みのため、薬局も土日休みであることが多いです。

ちなみに、上記表で「企業」が含まれていないのは求人数が極めて少なく、転職自体が難しいためです。


企業も職場によって待遇は全然違いますが、求人の6割以上が「年間120日以上休み」でして、休日が充実している求人が多いのが特徴です。

2.求人数が多く選択肢が豊富(正社員・パートともに)

上の表を見てもお分かりの通り、調剤薬局の求人数はとにかく多いです。

上の表は正社員だけですが、パート求人でもこの傾向があり、調剤薬局の求人数が際立って多いです。


求人数が多いということは、それだけ選択肢が豊富ということです。

上でも見てきた通り、調剤薬局の薬剤師求人は諸条件によって待遇がかなり違います。


求人数がそれだけ多ければ、自分にあった求人先を探せる可能性がそれだけ高くなります。

ただし一点注意点を挙げると、求人数が多い=入りやすいということではない点です。


転職のしやすさという点では、調剤薬局よりもドラッグストアの方が上です。

実際、未経験者の歓迎率でもドラッグストアが一番高いです。

3.ドラッグストアより「やりがい」があり、病院より給料が高い

同じ薬剤師でも、調剤薬局とドラッグストアでは仕事内容もかなり違います。

ドラッグストアでは通常の調剤業務に加え、OTC販売やレジ打ち・商品の棚入れ・店内清掃など、一般の事務スタッフでもできる仕事を任されることが少なくありません。


調剤薬局の薬剤師の仕事内容は「いかにも薬剤師」といったものですが、こうした「本来の薬剤師の仕事」とはかけ離れた業務に幻滅し、ドラッグストアでの仕事にやりがいを感じられない薬剤師は少なくありません


また、正社員の薬剤師求人に占める年収600万以上の求人比率ですが、ドラッグストア・調剤薬局に較べて病院の比率が低いことが分かります。

表では600万以上の求人は2割程度とありますが、年収で言えば400万代の求人が最も多いです。


これに比べて調剤薬局は、年収面で病院よりも恵まれていることが分かります。

ちなみに、薬剤師の転職先としての調剤薬局と病院の比較は下記の記事を参照してください。

<関連記事>:ドラッグストア薬剤師へ転職する前に知っておきたいこと

4.家庭と仕事のバランスがとりやすい

調剤薬局は、お給料がそこそこ良い割に休みも取りやすく、仕事のやりがいもそれなりにあります。

そのため結婚・出産などを理由に病院を退職したママ薬剤師が、復帰先として調剤薬局を選ぶことも多くあります。


繰り返し書いてるように、同じ調剤薬局でも忙しさや大変さは全然違うので、転職先選びは慎重に判断すべきですが、子育て薬剤師の有力な転職先であることは間違いありません。


調剤薬局の薬剤師求人のデメリットは?

調剤薬局薬剤師,デメリット

今まで調剤薬局の良い面ばかりを紹介してきましたが、調剤薬局の仕事はメリットばかりではありません。

以下では、デメリットについて紹介します。

1.職場によって忙しさや学習機会が全然違う

薬剤師の職場として、調剤薬局はドラッグストアや病院に較べて忙しくない、と説明されることが多いです。

大まかに言えばその通りなのですが、職場によって状況は全く違いますので、転職先の状況をよく確認することが大事です。


1日の処方箋数が20~30枚という薬局もあれば、1日150枚という薬局もあります。

応需する科目も単一科目(耳鼻科だけ、皮膚科だけ等)の薬局もあれば、総合科目を応需する薬局もあります。


学習機会という点では、研修制度など大手薬局チェーンが充実している傾向にあります。

扱う処方箋の種類も大手薬局チェーンの方が段違いに多いので、その分勉強にはなりますが負担にもなります。

<関連記事>:調剤薬局にはどんな種類がある?仕事内容や年収を比較!

2.一人薬剤師の職場だと休みが取れない

調剤薬局の求人で注意したいのが、「一人薬剤師」の薬局です。

他の薬剤師がいない分、気が楽ですし、仕事の忙しさはそれほどでもない職場が多いです。


とはいえ、「代わりの薬剤師がいないため休みが取れない」場合が少なくありません。

というのも、たった一人の薬剤師が休むと、別店舗からヘルプを頼むか単発の派遣薬剤師を雇う必要があるため、経営者側が嫌がるためです。


ただし、会社によってはサポート体制を充実させて、一人薬剤師でも休みやすい職場もあります。

この点、転職を検討する際には注意した方がよいでしょう。

<関連記事>:薬剤師が未経験の転職で失敗しないポイントは?

3.転勤やヘルプが頻繁にある職場もあり

他店舗展開をする薬局チェーンの場合、勤務する店舗以外への転勤やヘルプを命じられるケースもあります。

近隣への転勤ならまだしも、他県店舗への転勤となると引っ越しが伴うため、かなりの負担になります。


ヘルプの場合は転勤ほど負担はありませんが、決して軽いものではありません。

ヘルプ先の薬局の応需する科目が、普段自分が受け持つ科目と違う場合、調剤について一から勉強し直す必要があるからです。


知識のほぼない状態で即戦力として求められるのですから、ストレスもかなりのものになります。

もちろん、単一の薬局に勤務している場合は、こうした負担とは無縁です。

4.総合科目だと日々の学習が大変

先ほども書いた通り、総合科目を扱う調剤ですと、扱うクスリの種類も段違いに増えるためその分日々の勉強も必要になってきます。

ただ、そうした調剤の勉強は業務時間外に行うことが普通で、経験の浅い薬剤師にとってはかなりの負担になります。


あまりの勉強量に根を上げて退職してしまう薬剤師もいるほどです。


調剤薬局への転職にあたって注意すべき点は?

調剤薬局,転職の注意点

薬局の規模で、メリット・デメリットを比較してみた

以下では、薬局の規模別で、薬剤師の求人条件の比較をしました。

単一薬局 中堅薬局チェーン 大規模薬局チェーン
福利厚生 少ない 普通 充実している
応需科目・処方箋数 少ない 普通 多い
仕事の大変さ 楽なことが多い 職場による 大変なこと多い
メリット ・仕事が楽な傾向
・アットホームな空気になりやすい
・福利厚生はそれなり
・転勤が少ない
・比較的休みやすい
・福利厚生が充実
・学習機会、研修が多い
・休みやすい
デメリット ・休みが取りづらい
・人間関係に恵まないとキツイ
・学習機会、研修が少ない
・ヘルプあり
・日々の学習がやや大変
・ヘルプや転勤あり
・日々の学習が大変

上の表では、あくまで一般的な傾向を示したものであり、上の表でマッチしない求人もあるかもしれませんが、大体の傾向を掴むには上記の表を利用してもらえればと思います。

表で見て分かる通り、単一薬局は楽な職場が多いけど、学習機会もその分少ない、大手薬局チェーンは学習機会が多いけど、仕事はかなり大変、中堅薬局チェーンはこの中間、という傾向があります。

<関連記事>:調剤薬局と病院を比較した!薬剤師が就職・転職するならどっち?

調剤薬局へ転職にあたって絶対チェックすべき項目

上では、薬局規模による、求人のメリット・デメリットを見ました。

これを踏まえた上で、調剤薬局への転職を検討する際に、どういった点に注目すればよいか見ていきましょう。

門前薬局?チェーン薬局?
転職先の薬局の店舗数は重要です。店舗数が多いほど研修制度・福利厚生は充実していますが、仕事の大変さも増してきます。


応需する科目・1日の処方枚数
応需する科目や、1日あたりの処方箋数は必ずチェックしましょう。これで、転職先の薬局の忙しさもある程度は想像がつきます。

また併せて、応需する病院やクリニックの規模も確認しておくとよいでしょう。


職場の雰囲気(見学でチェック)
薬局の採用担当や転職支援会社の担当者は調子の良いことを言うかもしれませんが、職場内の人間関係は就職しないと分からない部分もあります。

チェック方法としては、職場内を見学させてもらうことです。ギスギスした空気なら、転職は止めた方がよいかもしれません


常勤の薬剤師数、ヘルプ体制
常勤薬剤師が少ないほど、休みづらくなる傾向にあります。その場合のヘルプ体制は確認しておきましょう。

ヘルプ体制がしっかりしている薬局チェーンなら、自分が他店にヘルプに行く負担はありますが、休みが格段に取りやすくなるためです。


年間休日数、週休何日制?
年間休日数は必ず確認してください。一つの目安は年間120日以上あるかです。また何曜日がお休みかも確認しましょう。


転勤はある?
薬局チェーンなら転勤があるか確認しましょう。最近では、店舗限定採用といった勤務形態をとる薬局も出てきました。

どうしても転勤が嫌なら、そうした求人を探すのも手です。


調剤薬局への転職を考える時は、上の点をチェックしてください

その上で、自分がどういった働き方をしたいのかを考えた上で転職先を探すとよいでしょう。


つまり、ゆったり働いて家庭の時間をしっかり確保したいなら小規模な門前薬局がよいでしょうし、逆にバリバリ働きたいという方は大手の調剤薬局チェーンが向いています。

転職活動をするにあたってサポートを受けたいという方は、下記で薬剤師向けのオススメの転職支援サイトを紹介してますので、よかったら参考にしてください。

<この記事のまとめ>

  • 調剤薬局は、そこそこの年収・やりがたいを追及できる求人先
  • 年収は300万後半~600万前半が多い。通勤しやすさ等で上下する。
  • 調剤薬局は職場によって勤務条件が全く違うため、事前によく確認すること
  • 大手調剤チェーンは成長の機会は大きいが、仕事は大変
  • 小規模門前薬局は仕事は楽だが、学習機会に乏しい

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