薬剤師の年金はどんな種類があるの?



年金は仕事の引退後や老後の重要な収入源です。若い頃は必要性を感じなくとも、将来を考えて年金に加入しておくと後々の備えになります。

年金制度には公的年金と私的年金があります。一般の人が加入する国民年金やサラリーマンが加入する厚生年金等のほか、薬剤師を対象としているのが「日本薬剤師国民年金基金」「薬剤師年金保険」です。


薬剤師の年金の種類を教えて!

薬剤師が加入できる年金制度は「公的年金」と「私的年金」です。まず、薬剤師を含む一般の人が加入できる公的年金について説明しましょう。

公的年金とは?

国が法律に基づいて運営するのが「公的年金」です。私たちがよく耳にする「国民年金」や「厚生年金」は公的年金に該当します。

・国民年金
全国民が加入する年金制度です。国民年金法等の法律により政府が管掌(日本年金機構に委託)しています。対象となるのは全国民ですが、主に個人事業主や自営業者などが加入する年金です。

・厚生年金
企業等の従業員(サラリーマン)等が加入する年金制度です。厚生年金保険法の法律により政府管掌(日本年金機構に委託)しています。対象となるのは5人以上の従業員がいる事業所(会社、病院、学校、商店等)です。

薬剤師と公的年金

薬剤師で一定の条件を満たした勤務先に所属している人は、公的年金のうち「厚生年金」に加入しているはずです。厚生年金は原則として5人以上の従業員がいる事業所(適用事業所)を強制加入事業所と定めています。


そのため、適用事業所に所属する薬剤師は強制的に厚生年金に加入することになります。

「厚生年金」の加入対象となるのは常勤薬剤師(正社員・正職員)ですが、勤務日数や勤務時間が常勤者の4分の3以上であれば派遣薬剤師やパート・アルバイト薬剤師も含まれます。


一方、「国民年金」の加入対象となるのは、従業員が5人以下の事業所に勤務し年収が130万円以上の薬剤師です。原則として、勤務日数や時間が少ない派遣薬剤師やパート・アルバイト薬剤師の場合は「国民年金」への加入となります。

(注:年金の加入には法律を含めた細かい決まりがあります。上記はその主なものを紹介しましたが、加入を検討する際は詳しい決まりを確認することをオススメします。)


薬剤師が入れる「日本薬剤師国民年金基金」とは



薬剤師は公的年金の「国民年金」もしくは「厚生年金」に加入できます。さらに公的年金に上乗せして年金が受け取れる薬剤師の年金への加入も可能です。

こうした年金は「企業年金」「個人年金」などと呼ばれ、特定の業界や職業の人のみが入れる職能型年金として設けられているものです。

日本薬剤師国民年金基金とは?

「日本薬剤師国民年金基金」は日本薬剤師会が設立母体となり、1991年(平成3)に国からの認可を受けている年金制度です。薬剤師などを対象とした私的年金ではあるものの、国民年金に上乗せできるという特徴があります。


・年金の加入条件
薬局、店舗販売業、配置販売業、卸売販売業に従事している
(上記の経営者や従業員であれば薬剤師以外でも可)
(同じく上記であれば日本薬剤師会会員以外でも可)
年齢が20歳から59歳までで、国民年金に加入している
(年齢が60歳以上65歳未満で国民年金に任意加入の人も可)
厚生年金や共済組合に未加入もしくは加入者の被扶養配偶者ではない


・年金の給付タイプ
加入者の将来設計に合わせて給付タイプを選べる方式になっています。給付タイプは9種類あり、うち何種類かを自分で選んで組み合わせられるスタイルです。

基本となるのは「1口加入」で終身年金A型(保証期間有り)と終身年金B型(保証期間無し)の2種類があります。任意加入となる「2口目からの加入」はI型からV型まで5種類あり自分で自由に選ぶことができます。


・年金の掛金と受取額(月額)
掛金は加入時の年齢や性別、給付タイプ、受取額は年齢や給付タイプによって異なります。

例1:35歳の女性・A型+I型に加入の場合
掛金 月額19,385円
受取額 月額30,000円(65~80歳)/月額20,000円(80歳~終身)

例2:35歳の男性・A型+I型に加入の場合
掛金 月額17,245円
受取額 月額30,000円(65~80歳)/月額20,000円(80歳~終身)


「薬剤師年金保険」とは



日本薬剤師会が会員のために設立したのが「薬剤師年金保険」です。この年金制度は公的年金(国民年金・厚生年金)に対して私的年金と呼ばれています。私的年金とは民間企業や民間団体などが行なう企業年金や団体年金のことです。

つまり「薬剤師年金保険」の場合は、日本薬剤師会が行なう民間団体の私的年金になります。

5つの特色

1.日本薬剤師会の会員だけが加入できる(加入は59歳まで)
2.1口の掛金は月額2400円(最大50口まで加入が可能)
3.年金の受給開始は65歳からの終身保証が受けられる
4.一時金として受給すると退職金の代わりになる
5.受給者が死亡した場合でも遺族が既定の金額を受給できる

掛金の口数と受給額

年金の受給額は掛金の口数と加入年数によって変わってきます。口数を決める場合は「将来いくら受け取りたいか」を目安に決めるという方法もあります。またお給料などが上がったら口数を増やすことも可能です。

次は加入口数と受給額の例です。

例1:口数10の受給額

加入年数 年金月額
10年 11,700円
20年 2,455円
30年 4,020円
40年 5,440円


例2:毎月5万円を受給するには?


以上、薬剤師が加入できる「日本薬剤師国民年金基金」と「薬剤師年金保険」について紹介してきました。この2種類の年金の違いは「日本薬剤師国民年金基金」が公的性格を持つ年金制度であること、「薬剤師年金保険」は薬剤師のみが加入できる年金制度である点です。

年金は薬剤師の仕事を引退したあとや老後の生活設計に不可欠なものです。


しっかり収入を得られる現役時代に年金制度に加入しておくと退職後の生活の支えになります。年金制度に加入できる求人先を見つけたいなら、薬剤師専門の転職支援サイトへの登録がおすすめですよ。

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<薬剤師の年金はどんな種類があるの?のまとめ>

  • 年金には公的年金と私的年金の2種類がある
  • 「国民年金」や「厚生年金」は国の運営による公的年金
  • 私的年金とは「企業年金」「個人年金」などを指す
  • 薬剤師が加入できる私的年金で主なものは2種類ある
  • 日本薬剤師国民年金は公的年金に上乗せできるのが特徴
  • 薬剤師年金保険制度は日本薬剤師会会員のみが加入できる


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