薬剤師会に入らないとマズイ?会費とメリットは?

薬剤師会

薬剤師として働いている場合、全員が薬剤師会に入らないといけないのでしょうか?

「薬剤師会では、どんなことをしているの?」「会費が高いのでは?」といった疑問にお答えしながら、メリット、デメリットをご紹介していきます。


薬剤師会ってどんなもの?

薬剤師会とは

薬剤師会では、どのような活動を行っているのでしょうか?

薬剤師会とは

薬剤師会とは、薬剤師の知識の向上や研究活動の推進を目的とした職能団体です。

また薬に関わる啓蒙・啓発活動や、薬剤師の利益を保持、改善するための社会的な活動も行っています。


薬剤師会というと「薬局経営者が入会するもの」というイメージがありますが、勤務薬剤師でも入会している人は多数います。

<参考サイト>:入会のご案内|公益社団法人 東京都薬剤師会

どんな活動をしているの?

薬剤師会では、以下のような活動を行っています。

・かかりつけ薬剤師や健康サポート薬局などの普及
・医療保険制度への参画
・薬剤師のための生涯教育推進
・医療安全管理体制の整備・充実
・学校薬剤師活動の支援推進
・大規模災害への準備・対応  など


薬剤師会の最も大きな役割の一つに、薬剤師の勉強・情報交換の場となる事が挙げられます。

薬学の世界は日進月歩で、新しい薬や効果・副作用等の情報が、毎日のように更新されていきます。


つまり、薬剤師の国家試験に受かったらもう勉強をしなくても良い、という訳ではないのです。

しかし自分だけでこういった情報を得て勉強していくのには、やはり限界があります。


そこで薬剤師会が主体となって研修会などを開き、薬剤師に勉強の場を与えているのです。

またこれだけでなく、薬学部の学生に対するサポートや研究活動の促進、災害に備えた対策なども行っています。

薬剤師は全員入るの?

薬剤師会の全国団体である「日本薬剤師会」は、もともとは国の行政機関であり、都道府県薬剤師会が会員となる強制加入制度でした。

しかし、薬事法の改正により自由加入制度へと変更され、現在は薬剤師全体の3分の1が加入しています。


薬剤師会に入る・入らないは個人の意思によって決めることができますが、メリットも多いため、職場の人や上司から入会を勧められることも多いでしょう。

実際、転職の際に「薬剤師会に入っていて、定期的に研修会に参加している」自己アピールができれば、モチベーションが評価されて有利になる事が多いようです。

<関連記事>:薬剤師を取り巻く環境は?



薬剤師会の種類は?会費はどれくらい?

薬剤師会,会費

薬剤師会にはどのような種類があり、どれくらいの費用がかかるのでしょうか?詳しく見ていきましょう。

日本薬剤師会

公益社団法人である日本薬剤師会は、47都道府県薬剤師会の会員で構成された全国団体です。

1893年に設立され、あらゆる職域の薬剤師が加入しており、会員数は約10万名と大規模な薬剤師会です。


「日本医師会」「日本歯科医師会」「日本薬剤師会」を合わせて三師会と呼び、医療業界において積極的な活動を行っています。

日本薬剤師会に入会するには、まずは「都道府県薬剤師会」に入会する必要があります。入会金や会費は、各組織、都道府県ごとに異なります。

東京都薬剤師会

入会金や会費は公表されていません。

東京都薬剤師会に入会するには、さらに細かく分かれている地区薬剤師会、または職域薬剤師会から手続きをしなくてはなりません。

勤務地を管轄する薬剤師会に問い合わせて確認しましょう。

大阪府薬剤師会

卸売、病院勤務、在宅の方は、直接入会できますが、薬局、薬店の方は地元の薬剤師会を経由して入会する必要があります。

・入会金
開設者・管理薬剤師(A会費負担会員) 8万円
勤務薬剤師・在宅の方(B会費負担会員) 1万円

・会費
A会費負担会員 会費の総額 7,700円~12,500円
B会費負担会員 会費の総額 2,300円

※会費の種類は、「府薬会費(日薬会費を含む)、医薬品試験特別会費、薬剤師連盟会費」があります。

<参考サイト>:入会のご案内|一般社団法人 大阪府薬剤師会

日本病院薬剤師会

一般社団法人である日本病院薬剤師会は、病院や診療所、介護保険施設などに勤務する医療スタッフ、病院薬剤師の職能団体です。

47都道府県の病院薬剤師の上部団体で、勤務先または自宅のある都道府県病院薬剤師会が窓口です。


「日本病院薬剤師会」の入会と同時に「都道府県病院薬剤師会」に入会することになります。

・会員期間
1年間(4月1日~翌年3月31日まで)。途中入会の場合は、加入日から翌年3月31日まで。

・年会費
正会員、特別会員共に8,000円(日本病院薬剤師会雑誌の購読料を含む)。

<参考サイト>:入会・変更案内|一般社団法人 日本病院薬剤師会

東京都病院薬剤師会

・年会費
A会員「加入団体(東京都病院薬剤師会、日本病院薬剤師会、東京都薬剤師会、日本薬剤師会)」:51,500円

B会員「加入団体(東京都病院薬剤師会、日本病院薬剤師会)」:16,500円

※都道府県病院薬剤師会の会費は、都道府県により異なります。また入会時期によって、会費が変わる場合があります。

大阪府病院薬剤師会

・入会金 3,000円

・年会費 15,000円(日本病院薬剤師会の年額会費8,000円を含む)

※10月以降の途中入会者は、本会会費(半年分)3,500円と、日本病院薬剤師会年額会費8,000円で計11,500円。

日本病院薬剤師会には、半年会員制度はありません。

JACDS勤務薬剤師会

JACDS加盟企業に勤務する薬剤師の、資質や地位の向上を図る活動、薬剤師の総合的なサポートを目的とした団体です。

運営委員会形式で運営されており、入会に会費はありません。薬剤師担当責任者クラスが会員メンバーに登録しています。

日本女性薬剤師会

一般社団法人である日本女性薬剤師会(JWPA)。

「会員の親睦」「女性薬剤師の社会進出」「薬学・薬業の進歩発展への寄与」を目的に、1966年に設立された職能団体です。


女性薬剤師の社会的地位、職能の向上を図るとともに、国民の保健、医療および福祉の向上発展に寄与することを目的として活動しています。

日本女性薬剤師会の社員または会員になるには、「入会申込書を会長に提出し、理事会の承認を得なければならない」とあります。また、会費は公表されていません。

都道府県女性薬剤師会

・東京女性薬剤師会
年会費 4,000円(会員資格は、4月1日から翌年3月31日まで)。

・京都府女性薬剤師会
年会費 3,000円

<参考サイト>:一般社団法人 日本女性薬剤師会



薬剤師会に入るメリット・デメリットは?

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薬剤師会に入会すると、どんなメリットやデメリットがあるのでしょうか?

賠償責任保険や年金保険に加入できる

薬剤師会に入会するメリットとして、賠償責任保険や年金保険に加入できるという点が挙げられます。それぞれ、詳しく見ていきましょう。

薬剤師賠償責任保険(個人情報漏えい保険)

業務中に起きてしまった偶然の事故によって、賠償責任を負った場合、加入していることにより損害に対する保険金が支払われます。

調剤した医薬品や販売した商品、患者さんに対する情報提供などによって、相手に損害を与えてしまい、法的な責任を負った場合に、損害補償金と弁護士費用が支払われます。

薬剤師年金保険

日本薬剤師会の会員を対象とした年金保険制度です。

年齢に関係なく一律の保険料を毎月支払うことによって、65歳から年金を受給できます。


年金は終身保証ですが、一時金として受給すると退職金としての活用も可能です。

遺族年金制度が設けられている点も大きなメリットです。

<関連記事>:薬剤師の年金はどんな種類があるの?

講習会や研修会に参加できる

定期的に開催される学術大会、調剤報酬の講習会や薬学講習会、かかりつけ薬局研修会や調剤実務研修会、臨床薬学講座などに参加することができます。

これらに参加することによって、薬剤師としての知識を深められるだけでなく、会員同士で情報交換を行うことも可能です。


各分野の専門家から、仕事に役立つ情報や知識を得られるのは大きなメリットと言えるでしょう。

薬剤師会にデメリットはある?

薬剤師会に入会するには、入会金と会費を支払わなくてはなりません。

日本薬剤師会であれば、勤務先の地域の薬剤師会(都道府県薬剤師会や薬剤師連盟)など複数の薬剤師会に入会する必要があります。

薬剤師会ごとに会費が発生しますので、費用面で大きな負担になるのが、デメリットのひとつと言えます。


<薬剤師会に入らないとマズイ?会費とメリットは?まとめ>

  • 薬剤師会では、薬剤師の利益を保持するための社会的な活動を行っている
  • 薬剤師会への加入は、薬事法の改正により自由加入制度へと変更された
  • 日本薬剤師会、その他薬剤師会での費用は、各組織、都道府県ごとに異なる
  • 薬剤師会に入会するメリットは、賠償責任保険や年金保険に加入できる
  • 薬剤師会に入会するメリットは、講習会や研修会に参加して知識を深められる
  • 薬剤師会のデメリットは、複数の薬剤師会に入会し、それぞれの会費を支払う


薬剤師の転職サイト、おすすめは?



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