調剤技術料とは?その内訳は?

調剤技術料の内訳

薬局で薬を処方された際、明細に「調剤技術料」という項目があるのにお気付きでしょうか。

調剤技術料は薬局で処方される薬の基本料金のようなものです。しかし、実は調剤技術料には薬局ごとに差があります。


調剤技術料とはどんなものか、また薬局でお得に薬を購入するにはどんな方法があるのか、詳しく見ていきましょう。


調剤技術料って何?

調剤技術料

病院で診察を受けた時に支払う費用は、それぞれの診療項目ごとに点数化された「診療報酬」によって決まります。

薬局にも「調剤報酬」という同様の制度があり、調剤技術料は調剤報酬の一部です。

薬局でのお会計、「調剤報酬点数」ってどんなもの?

調剤報酬とは、薬局が調剤をした時に受け取る報酬のことです。調剤報酬の内訳は、調剤技術料、薬学管理料、薬剤料です。

また、場合によっては特定保健医療材料料が含まれることもあります。


調剤技術料は薬剤師が処方箋に沿って調剤する作業に対して、薬学管理料は薬剤師の服薬指導や薬のデータ管理に対して加算される点数です。

また薬剤料は薬そのものの費用を指します。


これらの調剤報酬はそれぞれの項目ごとに点数化され、1点につき10円で計算されます。

つまり調剤報酬の点数に10円をかけたものが、実際の調剤にかかる医療費です。


ここから、それぞれの健康保険が適用された金額が、窓口で支払う金額になります。

<関連記事>:薬剤管理指導料とは?

調剤技術料の内訳は?

調剤報酬の中で最もわかりにくいのが調剤技術料です。もう少し詳しく見ていきましょう。

調剤技術料は調剤基本料、調剤料、そして各種加算料の3つの要素で構成されています。

調剤基本料は、その名の通り調剤の基本料金のようなものです。調剤料は、実際に調剤する際にかかる技術に対して支払われます。


また各種加算料は、夜間や休日に処方を受けた場合や、服用する薬をまとめる一包化など、さまざまな場合があります。

基本的に、調剤が複雑で手間がかかるほど点数が上がります。


たとえば、同じ錠剤の内服薬でも、錠剤のまま処方するのと、飲みやすく半分にして処方するのでは、後者の方が手間がかかるため調剤技術料が上がります。


意外と知らない、調剤技術料の疑問

調剤技術料,疑問

調剤技術料は薬局で処方を受ける際に必ずかかってくるものですが、その実態はあまり知られていません。

調剤技術料に関する疑問を解説します。

調剤技術料はどうやって決まるの?

調剤技術料は、厚生労働省が定める「調剤報酬点数表」を元に計算します。

調剤技術料は1点につき10円で計算し、最終的に患者が支払うのはこの費用の内の保険負担分のみです。


「調剤報酬点数表」は2年に1度改訂され、直近では2018年に調剤報酬の内容が見直されました。

調剤技術料は薬局によって違うって本当?

調剤技術料は、その立地や処方箋の受付枚数などによって、薬局ごとに異なります。

たとえば、病院の中にある薬局(門内薬局)の調剤基本料は10点ですが、病院の前にある薬局(門前薬局)の点数は15点から25点です。


これが街中にある個人経営の薬局などになると、基本調剤料は41点となります。

つまり、街中の薬局よりも病院の中の薬局で薬を処方してもらう方がお得になります。

<関連記事>:院内処方のメリット・デメリット

調剤技術料は本当に必要?

調剤技術料は薬自体の値段ではなく、調剤にかかる技術料です。

薬局の調剤というと、棚から薬を揃えて渡すだけと思われがちですが、実は非常に手間のかかる作業なのです。


薬局で取り扱っている薬は1,000を軽く超える種類があります。

その中でも名前が似ていたり、同じ薬でも容量がちがったりして、薬を揃えるだけでもとても慎重な作業が求められます。


さらに、患者さんが飲みやすいように特別な調剤をしたり、薬歴を管理して様々な情報と照らし合わせながら調剤します。

一見簡単そうに見えるかもしれませんが、調剤には細心の注意を払う必要があります。その分技術料がかかるのは当然と言えるでしょう。


知っておきたい!薬局で料金を安く抑える方法は?

薬局の料金

薬局でかかる費用の仕組みを知れば、料金を安く抑えることができます。

意外と知られていない、薬局で料金を安く抑える方法を3つご紹介します。

お薬手帳を持っているだけで安くなるって本当?

薬局に行くとお薬手帳の有無を聞かれますが、実はこれを持っていると、料金が安くなります。

お薬手帳とは、これまで飲んだ薬の薬歴を管理するためのものです。


薬局では患者が薬を安全に服用するために、薬の管理や記録を行っています。そのための料金が「薬剤服用歴管理指導料」です。

お薬手帳を持参した際の点数は41点ですが、お薬手帳を初めて作る方や忘れた場合は53点の薬剤服用歴管理指導料が加算されます。


点数は1点10円なので、お薬手帳の有無で110円分差が出ます。

実際には保険の負担分でいいので、1回の差額は大体40円程ですが、処方してもらう頻度が多いと見過ごせません。


お薬手帳は紙のタイプだけでなく、最近ではスマートフォンのアプリタイプのものもあります。

アプリのお薬手帳なら忘れることも少ないのでおすすめです。


また、平成28年よりスタートした「かかりつけ薬剤師制度」は、担当の薬剤師を患者が指名できる制度です。

同じ薬剤師に担当してもらうことで、服薬指導や薬の管理がスムーズになるというメリットがあります。


しかし、かかりつけ薬剤師を指名すると「かかりつけ薬剤師指導料」がかかります。

必要がなければかかりつけ薬剤師を断ることで、さらに料金を節約できます。

<関連記事>:薬剤師の仕事、服薬指導について

ジェネリックを選べば「薬剤料」がお得に!

医療費削減のために、薬局ではジェネリック医薬品の使用を推進しています。

ジェネリック医薬品とは、特許の切れた先発医薬品と同等の性能で、より飲みやすく改良したものです。


先発医薬品に比べて約2~7割の薬価なので、ジェネリック医薬品を選ぶことで薬剤料がお得になります。

まだジェネリック医薬品が存在しない薬もありますが、薬剤料を抑えるなら、積極的にジェネリック医薬品に切り替えていくのがおすすめです。

混合調剤や一包化は断れる!

一度に飲む薬の種類が多かったり、複雑な飲み方の薬の場合は、医師の指示によって混合調剤や一包化がされることがあります。

このような場合は「一包化加算」という点数が加算され、これが意外と高額になります。


たとえば28日分の一包化となると、点数は128点です。

高齢者や飲み忘れが怖いという人には便利ですが、長期間薬を服用するなら、こうした特別な調剤料は大きな負担になります。


混合調剤や一包化の指示は医師が出しているため、不要であれば医師に相談してみましょう。


調剤技術料は、薬局にとって薬を処方するために欠かせないものです。

しかし調剤技術料の仕組みを知ることで、薬局での料金を抑えることができます。

自分に必要なサービスを選んで、お得に薬局を利用しましょう。


<<調剤技術料とは?その内訳は?まとめ>

  • 調剤技術料は、調剤にかかわる技術やサービスに対する料金
  • 調剤技術料の内訳は調剤基本料、調剤料、各種加算料の3つ
  • 厚生労働省が定める「調剤報酬点数表」を元に1点10円で計算する
  • 調剤技術料は薬局によって異なる
  • お薬手帳やジェネリック医薬品をつかうことで料金を抑えられる
  • 医師に不要な薬の一包化を断るのも調剤技術料を抑えるのに役立つ


薬剤師の転職サイト、おすすめは?



コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です