転職体験談(20):個人経営のブラック調剤薬局へ転職で失敗




転職前はどんな仕事をしていたか

前職は東京都の100床程度の病院でした(東京都,40歳,女性)。

仕事の内容は、調剤、監査、製剤、混注、化学療法のレジメン管理、DI、入院患者の薬剤指導管理業務でした。

年収は残業代を含め500万程度でした


なぜ転職しようと思ったか

いずれも夫の転勤に伴うものです。地方(愛知県)転勤だったので辞めることにしました。

それまで夫と休みが合わない日があったので、せっかくなので、休みもあうようにしたい気持ちが強くありました。

かつ今後を考え、総合科目を扱う保険薬局に勤めてみたいと思いました。


どんな転職活動をしたか

知らない土地への引越し後の転勤というのもあり、ハローワーク・派遣業者・転職業者に登録して情報を集めました。

ハローワークには、特によく通いました。

幾つか条件を入れてPC・ネット検索できます。

ハローワークで登録してもらうと、登録者しか見ることのできない求人も詳細を見ることができます。


当初は派遣からの就職を考えていたので、最大手の自社の薬局を多数持つ派遣会社に登録しましたが、使うことはありませんでした。

というのも、ウェブ上では希望案件が多く存在するのに、問い合わせると無いと言われました。

担当という男性からは、一方的に携帯電話に連絡が来て、状況も確認せず延々と話し続けられました。

あげく希望とはまるで異なるところばかりを案内し、これを断ればもう紹介はありませんねと半ば脅され、その連続のため愛知で派遣として働くことは諦めました。


年収、待遇については○○以上応相談となっているケースが多いのと、転職仲介業者を介して応募していれば、就職後に契約と異なる面が出た場合に、自分の身を守る保証になるのではと思い、掲載されている場所も、仲介業者に話すとそちら経由で就職活動が出来ました。

実際に、自分で気になる場所を見つけ、仲介業者に調べてもらい、さらに他に数箇所提示してもらいました。

こちらが直接企業に確認することはありませんでした。


調べてもらっていた大手の調剤薬局については、ネット上で提示されていた転職先と実際の職場が異なるというところばかりでした。

面接までたどり着いた転職先は4箇所ありました。

土日休み、公共交通機関で通える場所、年収アップ、が希望条件で、その土地にいるのが数年だったので、できれば今後のことを考え色んな科目を扱いたいと考えていました。

<関連記事>:薬剤師の転職サイトとハローワークを比較してみた!

1.愛知県の200床程度のリハビリテーション病院

提示年収400万。一月に1~2回土曜日にお休みが可能。

17時過ぎには終業し残業も殆ど無い。雰囲気も良い。

所属長が頑張っていて、他の部署とのコミュニケーションも良好。

ただ、病院の経営改革のため、今後日曜日も勤務になる可能性があると話してくれました。


試験は面接で、先方が薬剤部長と事務長で、仲介業者の方と私で望みました。

とても魅力的な職場でした。

内定を頂いたのですが、スキルアップを図りたかったのと、今後日曜日も勤務になる可能性があるという情報により辞退しました。

2.愛知県の数店舗ある個人経営の保険薬局の一箇所(転職先)

提示年収500万。9-18時、土日祭日は休み、2ヶ月~3ヶ月に1回休日当番があるが、その際は振り休取得。科目は総合で、1日200-250枚。

残業になる場合は2時間程度残業になる人もいるとのことでした。

試験は面接で、先方は社長のみ(店長はおらず)こちらは仲介業者の方と私でした。


こちらを転職先に決めました。

店は忙しいという情報だけで人間関係はわからなかったですが、社長は気さくで病院経験者が即戦力になるので欲しい、と言っていたのが印象的でした。

店舗の場所は辺鄙なところでしたが、バス停がそばにあり本数も結構あるので安全面でも申し分ないと思われました。

休みもしっかりあり、有給も取ってる人も多く、転勤もない、スキルアップにもなるというのが決め手になりました。

年収も提示されていたものは、前職と同等以上でした。

3.愛知県の数店舗ある個人経営の調剤薬局

提示年収450万。9-19時。木曜日・土曜日の交互で休みを取得。

クリニックの門前で科目は少なく、仕事中の雰囲気も落ち着いているようでした。今後店長として新たな店舗を任せたいと言っていました。


試験は面接で、先方は社長と人事部長、こちらは仲介業者の方と私でした。

こちらは結果が出る前に辞退をいたしました。

話は魅力的で経営もしっかりされていて落ち着いて仕事ができるだろうと思ったのですが、店舗は少々治安が良くない地域の工場の裏手でコンビニもない路地にあり、駅からの徒歩は10分足らずでしたが、街灯も少なく危険だと判断しました。

4.全国展開の大手調剤薬局チェーン店(紹介されたのは岐阜県)

提示年収500万。募集は通勤に1時間位かかる土日休みの 店舗でした。

試験は面接で、この時は仲介業者の方の同席はありませんでした。

先方は、エリアマネージャー含め3人いらしていましたが、面接会場が自宅近くの土日祭日も20時まで営業の店舗でした。

おかしいなと思いながら行った所、募集その他何もかもがでたらめでした。


まず、応募した店舗の話は一切なく、面接会場となっている愛知県の店舗での就職を強く求められました。

さらに、今後子供も希望していてかつ土日休みで探していると伝えると、だったらパートで月-金9-17時で働けばいいだろう、子供出来たら一旦辞めればいいと男性のマネージャーに言い放たれました。

この時は、見知らぬ土地でも正社員として働きたい、全国展開の大手であれば、再度転勤になった後も、産休をとっても正社員として同じ会社で働きつづけられるのでは、という気持ちを踏みにじられました。

仲介業者の同席が無いのも、先方が阻止したのではないかとさえ思われました。

仲介業者に状況を説明、応募もキャンセルしてもらいました。


転職後の職場の様子、感想

個人経営薬局でかつ忙しい職場を選んだわけですが、仕事内容は問題ありませんでしたが、人間関係や人員など1年間は特につらい状況が待っていました。

就職してみると、店長がその直後退職を明らかにし、薬剤師常勤9名(うち一人育休中)パート3名のうち2ヶ月後常勤3名が連れ立って辞めていきました。

人が少ないまま、近隣薬局が閉店して処方箋が20%程度増え、さらに激務となりました。


この職場には薬剤師不足のため薬剤師になれなかった男性が調剤助手としていました。

陰口が好きで雰囲気を悪くし、かつ女性薬剤師好きでつきまといをして家まで訪ねたりで、それが原因で過去辞めた人もいました。

私が就職してすぐ退職したうち一人は、その人が原因で店長まで連れて辞めたのでした。

さらに、薬剤師が忙しいという理由で彼は調剤に利用する自動錠剤分包機や散剤錠剤分包機の使用方法・メンテナンス方法を教える担当になっていました。


比較的大きな店舗であったため、それらは2台その後3台に増え、それぞれ併設したPCに患者・薬剤情報を入力してそれぞれの方法で操作しなければなりませんでした。

その際、彼が新人に重要な点だけ教えなかったり、嘘をつくなどしましたが、辞めた店長は見て見ぬふりをしていました。

結局、あとで新人が先輩から怒られると、彼は素知らぬ顔をしてその先輩の悪口を吹き込んでいるほどでした。


私の場合も、嘘や通勤路に待ち伏せなどがあり不眠になりました。

ですが、年長の女性薬剤師に相談して守ってもらえるようになり仕事を教えてもらい、改善していきました。

辞めたほうがいいと友人や家族にも言われていましたが、絶望していたので知らない土地で再度探す勇気が持てず、仕事を続け状況を打開する決心をしました。


新しい店長が着任後、女性薬剤師を中心に事務も団結し、雰囲気は良くなっていきました。

新人への教育は機械については私が教え、他の業務も薬剤師が全て行うよう変わりました。


結果、調剤助手は庇護者を失い出勤しなくなり、私が就職して1年後辞めていきました。

その後の2年は、環境もよくとても充実しており、患者資材も任されるようになって、資材を利用した細やかな服薬指導に皆が務めるようになりました。

患者応対も問題なくこなせるようになりました。

休みもある程度考慮してくれるので、仕事のさぼりがちな人が野放しになっていることが不満でしたが、それ以外は大変働きやすい職場でした。

目指していたスキルアップについては、ここで働けていけるなら他のどんな薬局でも働けるという自信がつきました。


給料については、途中入社でも半年以上いた従業員は冬期賞与が満額貰えていたと聞いていたのですが、突然理由をつけて賞与を1ヶ月分減らされました。

昇給の時期をずらしたりと、提示年収がもらえたのはたったの一回だけでした。

この辺りが、個人薬局の欠点だと思います。


途中転勤はないという契約だったのですが、転勤(表向きは応援)がありました。

その店舗では、薬剤師が2名で店長が部下を次々といじめてやめさせてしまっていました。

パートも数名いたようでしたが、仕事を長くさせてあげないので、皆やめてしまって結果的に人手不足となっている店舗でした。

私の病院予約日と伝えてあったにも関わらず、わざわざその日にだけ残業をいいわたし帰ってしまうなどをはじめ、いくつか小さな嫌がらせが出始めました。

保険薬局でも小規模の店舗だと、こういう問題もあるというのがよく分かり今後の参考になりました。

その後、夫が東京へ転勤になったので、退職となりました。

<関連記事>:薬剤師が調剤薬局へ転職する時の注意点は?


これから転職する方へのアドバイス

転職には転職仲介業者を利用した方がいいと思います。

業者を利用すると、その会社の雰囲気などの他、類似案件があると紹介してくれます。

どこに転職する場合でも、有給取得率については確実に確認しておいたほうがいいです。

有給取得率については、自分から会社へ尋ねにくいと思われるので、こういう時に転職仲介業者を利用するといいです。


私と同じような家人の転勤に伴う期間限定で転職先を探す女性の場合、保険薬局で働きたいのであれば、パートで働くのが一番良いと思われます。

自由度が高く、社保や雇用保険も時間をクリアしていれば入ることが出来、さらに休みが取りやすい印象でした。

どうしても正社員でという方は、スーパーやショッピングモールを運営する大企業の保険薬局を狙うのもいいと思います。


東京・大阪の大都市圏であれば、派遣も充実しているので派遣もお勧めです。

紹介予定派遣というものも存在していますので、とても魅力的だと思います。

派遣会社については、テーマが逸れるので触れません。


別の地域へ転職する場合は、個人経営の薬局を選ぶ場合はその地域性をよく見てから決めたほうが良いと思われます。

病院または大手で福利厚生が充実している所であれば、地域性はあまり考えなくて良いと思われます。


もし、就職した先が、仕事内容はいいが、人間関係がひどい状況だった場合どうするか。

薬剤師が上司と自分と二人きりで問題がある人物の場合は、諦めて一刻も早く次を探したほうがいいでしょう。

長く居て受ける被害を考えると傷は浅いうちの方がいいです。

試用期間中に仲介業者に連絡して、状況を説明して辞めたほうがよいと思われます。

次からそこは仲介業者もマークすることでしょう。
 

同僚が多い場合、ある程度環境は変えることが出来ます。その場合は諦めてはいけません。

同僚と連携を密にして、情報を共有して環境をいい方向へ変えられるように、上司に提案していくのです。

私の場合は、目指していたのは仕事環境の改善(調剤助手を調剤室から排除する)だったので、それにつながる提案は同僚とも話し、共通認識としてミーティングでもどんどん発言しました。

ぜひ良い転職をして欲しいと思います。



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