調剤薬局にはどんな種類がある?仕事内容や年収を比較!

調剤薬局の薬剤師

薬剤師の就職先として、最も多いのが「調剤薬局」です。転職の場合でも、やはり他の職場より求人数が多くなります。

しかし一口に「調剤薬局」といっても、その種類はさまざまです。

今回は調剤薬局の種類やその特徴、仕事内容や給与について見ていきます。


調剤薬局の種類は?

一口に調剤薬局といっても、実は色々と種類がありますが、「薬剤師の転職先」という観点でみると店舗数で比較した方が都合が良いです。

以下の表は、単一薬局・中堅薬局チェーン・大規模薬局チェーンを比較したものです。

単一薬局 中堅薬局チェーン 大規模薬局チェーン
店舗数 一店舗のみ 地域で5~20店舗展開 全国で50店舗以上展開(上場会社あり)
将来性 閉店のリスクあり 将来的に他社に吸収されるリスクあり 今後も生き残る可能性高い

上記の表を踏まえて、それぞれの薬局タイプについて簡単に説明します。

単一薬局

薬局の種類

単一薬局は、オーナーさんが一店舗のみで経営している調剤薬局です。

門前薬局であることがほとんどで、店舗規模は大きくありません。将来的には生き残りが厳しいと言われているため、閉店のリスクは付きまといます。


店舗内の人数も少ない分、雰囲気はアットホームなことが多いですが、逆にギスギスしている場合はかなり苦痛です。

福利厚生の面では、あまり充実していないことが多いです。

中堅薬局チェーン

中堅薬局チェーンは、その地域で5~20店舗ほど運営する薬局チェーングループです。

ほとんどが門前薬局で、店舗規模は小規模から中規模まで店舗によって違います。


閉店リスクはありませんが、他社に買収されるリスクがあり、その場合、現在の勤務条件が変わる可能性はあります。

福利厚生や研修制度は、それなりに充実しています。

<関連記事>:薬剤師が調剤薬局へ転職する時の注意点は?

大規模薬局チェーン

大規模薬局チェーンは、全国に50店舗以上展開する薬局チェーンです。

中には500店舗近く展開する薬局チェーンもあり、上場している会社もいくつかあります。


将来的にも、生き残る薬局チェーンがほとんどと思われます。店舗規模は小規模から大規模なものまで色々です。

福利厚生・研修制度は、かなり充実しています。ただし、応需する科目も多いため、日々の学習はかなり大変です。

門前薬局

先ほどから何度か出ている「門前薬局」とは、病院・クリニックの目の前にある薬局のことです。

小規模のものから大規模なものまであり、単一の薬局の場合もあれば、大規模薬局チェーンの場合もあります。


応需する科目や処方箋数は、目の前の病院・クリニックによって変わってきます。

たとえば、耳鼻科クリニックの門前薬局なら、応需する科目は耳鼻科だけです。


逆に総合病院の門前薬局なら、総合科目を扱うことになります。

漢方薬局

また漢方薬局は、「薬局」という名前こそ付いてますが、普通の「調剤薬局」とは別のものです。

調剤薬局の場合、患者が病院に訪れて医者に処方箋を書いてもらい、その処方箋に従って薬剤師は調剤を行います。


つまり、調剤薬局で薬剤師が行う調剤は医師の指示によるものです。

その一方で漢方薬局の場合、薬局を訪れた患者さんを薬剤師が診断して、その患者さんの病状にあった漢方薬を提案します。


ですので、調剤薬局と漢方薬局では仕事の進め方がかなり違います。

漢方薬局の薬剤師については、以下の記事を参照してください。


※この記事での薬局の説明は、漢方薬局を含みませんのでご注意ください。

<参考記事>:漢方薬剤師、年収や求人先は?

調剤併設型ドラッグストア

また最近では、「調剤併設型ドラッグストア」も増えてきています。

こちらは、確かに調剤や服薬指導も行いますが、元々はドラッグストアに調剤機能を併設させているので、勤務先としては調剤薬局というよりドラッグストアになります。


調剤併設型ドラッグストアへの転職を希望される方は、ドラッグストアで探すとよいでしょう。


調剤薬局薬剤師の仕事内容は?

薬局薬剤師,仕事内容

以下では、調剤薬局での仕事内容について紹介します。大きく言って4つです。

調剤業務

医師の処方箋に従って、患者のために治療薬を処方する仕事です。

上でも書きましたが、一口に調剤業務といっても応需する科目によってクスリの種類が全く違うため、未経験の科目を担当すると慣れるまで苦労することも少なくありません。


また、単に処方箋に従って機械的に調剤すればよい訳ではなく、患者の過去の薬歴や体質などから副作用が懸念される場合には、医者に照会する場面もあります。

服薬指導

処方する治療薬について、効果・効能や副作用、飲み方など指導する仕事です。

単に一方的に説明すればよい訳ではなく、患者の話を聞きながら容体にあった説明を心がける必要があります。


つまり、相応のコミュニケーション能力が求められるということです。

患者への指導以外には、患者から集めた情報を医師にフィードバックする仕事もあります。

<参考記事>:薬剤師の仕事、服薬指導について

薬歴管理

患者の服薬歴や副作用情報を記載・管理する仕事です。上記の調剤業務・服薬指導と、この薬歴管理の3点が調剤薬剤師の基本業務になります。

調剤併設型ドラッグストアは、この仕事をあっさり片づける傾向にありますが、調剤薬局では時間をかけてきっちりやります。


ちなみにですが、某大手ドラッグストアの多数店舗でこの薬歴管理をしていなかったことが発覚し、大きな社会問題になりました。

在宅医療

ドクターと共に患者の自宅に往診し、調剤・服薬指導を行う仕事です。

この在宅医療業務を扱う調剤薬局は、まだ少数ですが今後増えていくことが予想されます。


調剤薬局薬剤師の給料は?

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ここでは、調剤薬局に勤務する薬剤師の気になるお給料を見ていきましょう。

調剤薬局のお給料は、いくつかの要因で上下することになります。どんな要因があるか見ていきましょう。

調剤薬局での給与を左右する要因は?

1.経験者か否か?
調剤薬局への勤務経験があるかで、初任給が変わってくる場合があります。

調剤薬局の初心者の場合、規定の年収に較べて30~50万円下がる場合もあります。


2.都市部か否か?
薬剤師の給料は、都市部ほど低く地方に行くほど高くなる傾向にあります。

特に、東京・神奈川・大阪・名古屋といった都市部の給料、引く手あまたといわれる薬剤師求人市場でもやや低めです。


3.通勤しやすいか否か?
同じ都内の薬局でも、駅から歩いて1分の薬局もあれば、駅から歩いて20分という薬局もあります。当然、通勤しづらい薬局の方が給料は高くなります。

「車通勤ok」という求人を出している薬局は、大抵が通勤しづらい場所にありますのでその分給料が上乗せされていることが多いです。


4.管理薬剤師か否か
その薬局の管理薬剤師になると、その分責任も重くなりますが、給料も上乗せされます。

年収ベースで20万から50万上乗せされるケースが多いようです。


以上の4つの要因が、調剤薬局薬剤師の給料を決める要因になります。

<参考記事>:薬剤師のお給料、手取りでどれくらい?

調剤薬局の薬剤師、年収相場はどれくらい?

年収の幅ですが、300万代後半から600万代前半の求人が多いです

300万代後半は、都心部で駅チカの薬局に未経験としてされるなど「マイナス要因」が重なった場合でして、大抵は未経験でも400万前半を貰えることが多いです。


逆に、年収が600万代後半までいく調剤薬局の求人はかなり少ないです。

平均的なレンジ(幅)で言えば、年収ベースで500~550万円が多いです(経験者の場合です)。


調剤薬局へ転職するにあたっては、この年収を一つの基準として考えるとよいでしょう。

パート薬剤師の場合、時給は1600円から2500円のレンジに収まります。時給が決まる要因は、上で挙げた4つの要因と同じです。


ですので、北海道や鹿児島の僻地の薬局では、時給で4000円を超える求人も時々出ることがあります。

ちなみに、上の4つの要因を見て「薬局の規模は関係ないの?」と疑問に思った方もいるかもしれません。


実は、薬局の店舗数が少ないほど、給料はやや高い傾向にあります

ただし、福利厚生については大手薬局チェーンの方が充実していることが多いので、トータルな意味での待遇面では大手薬局チェーンが勝っている可能性はあります。

<この記事のまとめ>

  • 薬局チェーンの規模によって、求人条件も変わってくる
  • 漢方薬局は調剤薬局とは別物
  • 調剤薬局の仕事は、調剤・服薬指導・薬歴管理
  • 調剤薬局の年収は300万代後半から600万前半。
  • 調剤薬局の年収は経験や所在地などで変わる

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