「薬剤師に転職は付きもの」とは、よく耳にする言葉です。その理由は薬剤師の求人需要が高く、転職先に困ることは少ないからです。転職の理由で多いのは給与や労働条件の問題、職場の人間関係の問題などですが、薬剤師としてのスキルアップやステップアップを目指すケースも少なくありません。
ここでは薬剤師の転職体験談を紹介しています。ぜひ、みなさんの転職のご参考にしてみてください。
目次
製薬メーカーから調剤薬局に転職
製薬メーカーで商品開発と臨床研究に携わっている女性薬剤師(31歳)です。職場は若手社員が多く自由な雰囲気で、残業が多めながら仕事には充実感がありました。
転職のキッカケ
私が転職を考えたキッカケの1つめは漢方や化粧品が主体のメーカー勤務で臨床知識が乏しく視野が狭くなっていること、2つめは社内業務が中心で消費者と直接触れ合う機会がないこと、3つめは仕事がハードで家庭や子育てとの両立は無理と感じたことが原因でした。
転職先の決め方は?
転職先の条件は「年収が今より高い」「実家から車で1時間以内離」「残業は少なめ」という3点でした。社内だけで終始してしまう仕事ではなく、いろいろな人と接してみたいという欲が出ていたこともあり、調剤薬局にしぼって転職活動を開始しました。
転職後の現在は?
私は転職先を探すにあたってエージェントさんに登録しました。担当者の方に親身になって相談に乗っていただき、求人先の評判や仕事量、研修の充実度などの情報も知ることができてメリット大でした。
現在では希望条件どおりの調剤薬局に転職でき、前職で得た知識を活かして楽しく働いています。給与や労働条件についてもエージェントさんが交渉してくれたので、給料がアップしただけでなく残業もほとんどないのがうれしいですね。
給与データ
転職前:年収300万円程度
転職後:年収500万円(+諸手当、退職金あり、昇給年10~15万円)
ドラッグストアから製薬会社に転職
私は生活を安定させたいとドラッグストアに勤務していたものの、仕事に物足りなさを感じて26歳のときに製薬会社に転職しました。
転職のキッカケ
転職を考えたのは、勤務先のストアの「効率重視」や「利益優先」の姿勢に疑問を感じたためです。確かに効率や利益も大切ですが、薬剤師としてもっと知識を身に付けたい、やりがいと刺激がある仕事に就きたいと考えるようになりました。
転職先の決め方は?
私の場合は仕事をしながら転職先を探すのではなく、いったん退職してから求人先探しを始めました。まず複数の転職支援サイトに登録し、どんな仕事があるのかといった情報を集めたのです。そこで興味を持ったのが製薬会社の臨床開発(治験)モニタリングの仕事でした。
転職後の現在は?
私が選択したのは派遣社員として製薬会社で治験の仕事に携わるという方法です。派遣会社に所属して数週間の研修を受けたのち、製薬会社への派遣という形で仕事を始めることになりました。
治験モニタリング業務は未経験の私ですが、現在は親身になってくれる先輩たちに恵まれて充実した毎日を送っています。派遣は時給制ですが、残業を含めると月収(手取り)が40万円以上になる月もあり、仕事の充実と収入の充実が両立できて満足しています。
給与データ
転職前:年収430万円程度
転職後:年収600万円程度
以下でも、転職体験談を多数紹介していますので、気になるものからチェックしてみてください。
薬剤師転職体験談の関連記事
病院から調剤薬局に転職
東京都内の総合病院でパート薬剤師をしていた20代後半の女性薬剤師です。担当は眼科病棟で、手術を必要とする患者さんの服薬指導をするなど、パートながらやりがいのある仕事を任せられていました。
転職のキッカケ
転職を決意するキッカケとなったのが職場の人間関係のトラブルです。同僚の男性薬剤師が私を目の敵にしていて、陰では私の悪口三昧だったことが大きなストレスになりました。その薬剤師が私の小さなミスを薬剤科長に告げ口していたことを知り退職を決断しました。
転職先の決め方は?
前から「調剤薬局で働いてみたい」と考えていたこともあり、転職先は薬局と決めて求人先探しを開始しました。インターネットから何社かの薬剤師専門転職サイトに登録し、いちばんレスポンスの早かったコーディネーターさんにお任せすることにしました。
転職後の現在は?
現在、私が就業しているのは耳鼻咽喉科の門前薬局です。コーディネーターさんとの相談の結果、自宅から近くて人間関係の良い職場を見つけることができました。処方箋枚数が日に30枚程度と忙し過ぎず、週3日勤務という条件も私の希望にピッタリという理想的な転職先です。
私が最も気になっていた職場の人間関係も良好で、いっしょに働いているママさん薬剤師の方とも上手くいっています。今は派遣社員として就業していますが、ずっとここで正社員として働きたいと思うくらい恵まれた環境だと感じています。
給与データ
転職前:時給2200円程度
転職後:時給2700円程度
小規模薬局から漢方薬局へ転職
神奈川県の比較的小規模な調剤薬局で、派遣薬剤師をしている20代後半の女性です。勤務日数は週3日、社保・健保は加入できないものの国民年金・国保には加入していました。
転職のキッカケ
私が転職を考えたキッカケは薬学部6年制への移行です。4年制から薬剤師になった私は「将来的に淘汰されていくのでは?」と不安に。友達が認定薬剤師になったこともあり、このままでは将来性がないと転職を決断しました。
転職先の決め方は?
転職先の条件は正社員であること、専門的な知識を身に付けられるところの2つです。薬剤師専門の転職サイトに登録し、コーディネーターさんに相談したところ漢方専門薬局の求人を勧められました。
転職後の現在は?
初めて漢方薬局で働くということで東洋医学の勉強から始めました。毎日が勉強でたいへんなことも多いのですが、自分を鍛えるという目的があるので充実しています。漢方は薬剤師が処方を組み立てることができ、将来性のある働き甲斐が多い仕事だと感じています。
給与データ
転職前:時給2700円程度
転職後:年収400万円程度
製薬会社からCROへ転職
大阪府の大手製薬会社に勤務する33歳の女性薬剤師です。この職場ではMR職でバリバリ働いていたものの、ハードでストレスが多いという問題を抱えていました。
転職のキッカケ
MRの仕事は早朝から仕事を始めなくてはならないのに、接待などがあると帰宅するのは真夜中ということも少なくありません。将来が心配だと考えていたときに親が体調を崩し、それをキッカケに転職を考えるようになりました。
転職先の決め方は?
転職先を決める際は「実家から通えること」を条件にしました。MR時代の友人がCROのCRAに転職していたので相談したところ、「薬剤師専門のエージェントに登録したら?」と勧められて登録してみました。
転職後の現在は?
転職エージェントの紹介で中堅内資CROに勤務しています。未経験CRAには教育担当のチューターが付くなど恵まれた環境で、社内モニター任命試験の合格を目指して頑張っている毎日です。若手社員が多い職場でもあり、仕事のONとOFFが付けやすいのも私に向いた会社だと感じています。
給与データ
転職前:年収600万円程度
転職後:年収530万円程度
薬剤師の方で転職先探しに悩んでいるなら、薬剤師専門の転職支援サイトを利用しない手はありません。
薬剤師専門の転職支援サイトを活用すると、上記の体験談のように希望条件にマッチした求人先が探しやすくなります。
薬剤師の転職に詳しい専任コーディネーターが相談に乗ってくれますので、ぜひ、活用してみてください。
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